なりきれない女の雑記

なりきれない女の雑記

現実と虚構に溺れる毎日。

Superfly Arena Tour 2019 "0" 感想/10月27日@さいたまスーパーアリーナ ※ネタバレ注意

今回はライブ感想。あくまでも私個人の主観的な感想なのであしからず。知識が浅くて間違ってることもあります。生暖かい目で読んでください。また、どうしてもネタバレになってしまうので、これから行く人は、静かにブラウザの「戻る」をクリックして引き返してください。そして読んでいただける人は、死ぬほど長いからご覚悟を。

 

f:id:mana4panda:20191028103512j:image

セットリストの構成が「神」

2019年10月27日(日)、またもや私はさいたまスーパーアリーナにやってきた。ここ数年、秋になると絶対ここに来ている気がする。星野源椎名林檎宇多田ヒカル・・・そして、今回は高校生の頃から大好きなSuperfly!!なんて贅沢なんだろう。ライブに行ける余裕が持てた自分を褒めたい。さらに今回は、中学時代からの親友Qちゃんと彼女の旦那様との3人参戦だ。一人でライブに行くことが多かったのだが、久しぶりに友達との参戦だからかとても新鮮で、家を出た瞬間から会場へ向かう電車の中でもワクワクしっぱなしだった。同じアーティストを好きな人と行くライブはこんなに楽しいんだね!笑

2人と合流し、ソワソワしながら入場。今回の席も400レベル(林檎さんの時も宇多田さんの時も同じく)。やっぱり少し遠いけど、ステージ正面に見えたのでよかった。久しぶりに会ったQちゃんと少し近況を喋りながら開演を待つ。そしてふっと会場が暗くなり、正面のスクリーンには映像とダンサーが。コンテンポラリーダンスと映像が近未来を想像させ、人間の原点とはなんだ、というようなイメージが湧き上がる。これからどんなステージを見せてくれるんだろう、そんな想像と期待感で頭がいっぱいになったところで志帆さんが現われ1曲目がスタート。

今を肯定する曲の数々で泣かされる前半

1曲目は「Ambitious」。まさかまさか、聴きたかった曲で幕が開けるなんて。隣のQちゃんと顔を見合わせ喜ぶ。ドラマ「わたし、定時で帰ります」の主題歌で、ドラマの世界観をそのままに、とても爽やかに明日を迎えられそうな気持ちにさせてくれる大好きな曲の1つだ。ライブの醍醐味であるバンド演奏の生音に圧倒され、脳内はアドレナリン放出開始、気持ちがどんどん昂っていくのを感じた。

そして「Wildflower」へ続き、サビに向かって歌い上げていくロックナンバーで会場の空気が一気に熱を帯びてくる。こうやって観客たちの温度が上がってくるのが気持ちいい。初めは周囲の様子を伺っているのが、それぞれが自分の殻を割って音楽に入り込む瞬間がものすごく気持ちいいのだ。こうして少し会場が温まったところで、「やさしい気持ちで」が始まる。もう10年以上聞くのに、全く色あせない。ゆるやかなテンポに身を任せて歌う志帆さんの姿が、草原に咲く花のように可愛らしく、会場の皆が優しい気持ちに満たされたひと時だった。

こうして、心がホカホカとしているのが冷めやらないうちに「Gifts」を歌うところが憎い。もちろん、嬉しすぎて、という意味だ。でも、実はこの曲を聴きこんできてなかったので歌詞も深く頭の中に入ってなかった。幸いバックスクリーンに歌詞が表示される演出だったので、それを見ながら、改めて理解しながら聴いていると、気が付いたら涙が止まらなくなっていた。つい先日までソリの合わない母と喧嘩し(いつものことだが)、仕事もつまらなくて、今何のために生きてんのかしら・・なんてボヤいているばかりだった私に刺さりまくった。歌詞のどこがいいとかじゃない、全部いい。隣のQちゃんを見ると、同じく泣いていた。それぞれの人生に響く名曲を生で聞ける幸せを噛み締めた。さらに、次の曲は「Beautiful」。うーわ畳みかけるわー。自分が生まれたこと・これから生きていくことを全肯定された上に、そのままの自分でいい、とまで言ってくれる。あー、まるで志帆さんが天使に見えてきた。いや、女神か。そんな高揚感に包まれていた。

その後、少しMCが入る。この話はまたあとで。

次の、あえてジャズに編曲された「恋する瞳は美しい」と元々ジャジー「Fall」が、本当に私のツボで、めっちゃくちゃかっこよかった(語彙力ない)。自然とリズムに身体を委ね、スタンドの狭い座席の中で踊ってしまった。バンドの勢いある音と志帆さんのソウルフルな歌声を体全体で受け止め、魔法にかかったような最高の時間。会場がクラブのような雰囲気で楽しかった。いつかジャズアルバム出してほしい・・・。お願い。

会場全体が熱く高ぶっているのを少し落ち着かせるように、My Best Of My Life」「氷に閉じ込めて」とバラードナンバーが続く。特に「My Best Of My Life」は、もう涙腺崩壊してしまった。苦しかった時に何度この曲に救われたことか。まるで遊覧飛行をしているような演出もとてもよかった。メロディーの雄大さと志帆さんの伸びやかな歌声が、渇いた大地に水がじわじわと染み込むように、私の心にも優しく響いた。ああ、ここはオアシスだ。しがらみばかりで乾ききった日々に現れたオアシスだ。響いた音楽が涙となって溢れてきた。それはとても、温かかった。

こうして極上のバラードに酔いしれていると、会場が暗くなりセンターステージに志帆さんが。なんとアカペラで歌ってくれた。何の曲かは、ぜひ会場で。水を打ったように静まり返った会場で志帆さんの歌声だけが響き渡る、とにかく圧倒的で唯一無二の贅沢な時間だった。咳払いや小さな物音ひとつも憚られるような、荘厳な時間だった。でも、歌った後に志帆さんが、「静かだから鼻すするのも気になっちゃうよね。花粉症の時期じゃなくてよかったー。次の曲はアカペラじゃないので大丈夫。鼻もすすってください(笑)」と笑って言ったのが可愛すぎた。やられた・・・。好き・・・。笑

ここでいったんMC・・・(だったよね?)志帆さんって可愛いのはもちろん、話す声でさえ心地いい。声質が柔らかいんだよねー。隣のQちゃんと惚れ惚れしながら聴く。そして、次の曲は1月に出るアルバム収録曲の「Lilyの祈り」。愛してほしいという熱情が、美しいメロディーとともに吐き出されるような曲で、Superflyの今までの作品と少し路線が違うような気がして、新鮮で、めちゃくちゃよかった。この曲をテーマにしたドラマが脳内に映像として広がった。

未来を楽しみに生きていこうと励まされる後半

この後はアップテンポなロックナンバーの連続!!「か・く・せ・い(覚醒)」「タマシイレボリューション」「Dancing On The Fire」「Alright!」と続く。ダンサーのコミカルな動きに合わせて、みんな思い思いにノリノリで手拍子して楽しんでて、最高に盛り上がっていた。歌ってる志帆さんも楽しそうで、こちらも幸せ。「Alright!」の疾走感あるメロディーに乗せて、スタンドから身を乗り出して落ちそうになるほど踊ってしまった。日頃のストレスが心地よく洗い流されたような気がした。このときばかりは余計にアリーナ席がめちゃくちゃ羨ましかった。サビ部分のドラムのリズムに合わせてジャンプしたかったー。あー、次回は絶対アリーナがいい。

思い切りはしゃいだ後の余韻に浸っていると、「Good Bye」が流れ、この楽しい時間が終わりに近づいていることに気づく。会場のみんなでコーラス部分を一緒に歌うと、ものすごく切なくなった。こんないい曲が映画版・闇金ウシジマくんの主題歌だなんて意外。笑(闇金ウシジマくんはめちゃくちゃ好きな作品です笑)そして、切なさを払拭するように、最後は笑って終わろう?と言われているように「99」でまた会場を熱くさせてくれる。何度も思ったけど、セットリストの構成が神がかってる。笑

そして会場は暗くなり、しばし余韻に浸ってQちゃんと呆然となる。最高だね、まだ帰りたくないねと言いながらアンコールを待つ。おとなしく拍手をして待っていると、行進曲のようなメロディーが聞こえてくる。衣装も変え、花のようにかわいらしい志帆さんを目の前にして、さっき別れたばかりなのにまた初めて会うような気持ちになって、うわー!となった。(この感情を表す語彙力がない笑)曲目はぜひ会場やライブ円盤で確認してほしい。もうね、最高だったとしか言いようがない。3曲も披露してくれて、本当に本当に贅沢なアンコールだった。こうして、私の初めてのSuperflyツアー参戦は、幸福感に満たされまくって幕を閉じた。この最高のパフォーマンスと曲数と構成と演出で1万円行かないなんて、安すぎる!!!!!もっと取っていいよ!!!!!

 

Superflyの第2の夜明けを見た

ゼロになる、自分をフラットにする、という感覚

MCでは色んな話をしてくれた。今回のツアーにかける思い、休養期間の話…など。彼女は私たちを救うために天が地上に与えたもうた女神かと思ったが、当たり前だけど、普通の人間だった。同じく悩み、孤独を感じ、それまでの日常に息苦しさを感じることもあった普通の人間だった。一度全てから離れたことでゼロに還っていくことで、自分が本当にやりたいこと・表現したいことが見えてきたという。そこから生み出された音楽がまた私たちを感動させていたんだ。それを知って、彼女の苦しかった思いや解放された喜びがメロディーを構成させる一つ一つの音に込められているようで、泣けてしまった。改めて自分をゼロに、フラットな状態に戻す作業は、忙しい毎日を送り続けていると難しい。でも、必要な作業だ。また、私はSuperflyの曲に、志帆さんの思いに救われた。

志帆さんのそういう“ゼロ感覚”が曲や歌声にも表れている気がする。勝手なイメージだけど、強さが印象的だった曲を今の志帆さんが歌うと、前よりもっと柔らかくて優しい。なんか愛情のタンクを満たして帰ってきて、私たちに分け与える余裕があるような感じがした。肩肘張らずにそのままで、普通に生きること、それが当たり前だということ。いったんフラットな状態にして戻ってきたSuperflyは、今まで以上に芯が強く、優しさに満ちて帰ってきた。そんな夜明けの瞬間に立ち会えたようで、ものすごく今回のツアーを生で観れたことに感動した。

下手なセラピーに行くより、Superflyのライブに行こう

ライブ中何度も思ったが、志帆さんが歌っているときに嬉しそうでこっちも嬉しくなってしまった。歌いながらくるくる回って、Aラインのふんわりした衣装が何度も花が咲くように舞った。何度も1万7046人の観客に感謝して、感動して帰りたくないとまで言ってくれた。感動すると眠くなる、この場で寝たくなっちゃうって可愛すぎません??笑 こんなMCもまた魅力的で、会場も笑いに包まれ、始まりから終わりまですべて温かいライブだったな。

話はズレるけど、ただ気になったのは、アンコール待ちの時にスマホのライトを使ってプラネタリウムみたくするの流行ってるの?宇多田さんの時もあって、彼女の時は撮影OKだから気にならなかったけど、撮影厳禁のところでいいのだろうか?誰かがやり始めると、当たり前のようにやり始めるから驚く。私は、ジャニーズのコンサートじゃないんだからそんなのいらなくない?と思ってしまう。星みたいで確かに綺麗だけどね。でも、それってアーティストさんが望んだことなのかな?私だったら、真っ暗な中で急に隣の人がライト放ったら目がやられて腹立つかも。笑

それはさておき、本当に最初から最後まで楽しく、心が癒され・満たされたライブだった。日常では嫌なことも嫌な人にもたくさん出会うし、私何のために誰のために生きてるんだっけ?って思う瞬間は誰しもあると思うんだ。でも、私は私のために生きればいいんだよ、ってことを改めて気づかせてくれる。「Gifts」の歌詞にもあるけど、ただ行きたい街があるから、食べたいご飯やおかずがあるから、それだけでも生きてく意味になるんだよ。それを他でもない彼女が歌うから、余計に心に響く。たまには何もかも手放して自分だけと向き合って、ゼロになる瞬間を感じ、自分をフラットな状態に戻した方が、より視界がクリアになって、自分のことも周りのことも愛せるのかもしれない。・・・あ。これってマインドセットの考え方ですね。他人目線で自分のことを追い詰めちゃってるば悩める子羊たちは、下手なセラピーに高いお金出して行くより、Superflyのライブに行こう。Superflyの曲を聴いて、一度リセットしよう。それくらい価値がある。それくらい彼女の歌声には力がある。もうね、心からSuperfly信者だよ!!そう感じたライブだった。

 

とにかく楽しかったー!!!最高の親友と最高なパフォーマンスを堪能し、最高の時間を過ごせた10月の終わりだった。

 

以上!!

 

 

完。

 

※訂正: 「愛をからだに吹き込んで」ではなく「Alright!」でした。ありえない間違いをお詫びします。。。踊りすぎて何故か間違って記憶してました。