なりきれない女の雑記

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現実と虚構に溺れる毎日。

2018秋ドラマ感想まとめ

下書きにしたまま年末年始に忙殺されて放置してしまった記事をとりあえず書き終えようと思う。もう2019冬ドラマが始まる寸前で今更なんだが、2018秋ドラマ感想まとめ。いろいろ面白かったなぁ。

※毒も吐きますが、あくまでも私個人の感想なので、あしからず。

 

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◆SUITS

一言で言うと期待外れ。キャストは良かったのに、うまく使えてなかった気がする。これは脚本のせい?演出のせい?甲斐(織田裕二)と大輔(中島裕翔)のツンデレな叔父と生意気な甥っ子のような関係性が観てて微笑ましいところはあったけれど、大輔を窮地に追い込んだ悪友・遊星(磯村勇斗)との切れない関係は最後まで理解できなかった・・・。そして大輔をめぐる真琴(新木優子)と砂里(今田美桜)の三角関係は何のスパイスにもならなかった気がするのは私だけだろうか笑。

全体的に、アメリカンでスタイリッシュなオープニングからスマートでキレのある展開を期待してしまうのに、テンポも悪いし、シーンごとの間延び感が否めない。合わないジャズセッションのようで気持ち悪くなる。そして、結局最後は大輔の驚異的な記憶力を活かしきる場面はなく、力技で無理やり解決してる感じがしてスッキリしない。法律ドラマって緻密さと一種のアハ効果が求められると思うのに、ツメが甘いのか途中で展開が読めてしまい白けてしまった。

しかし、フジテレビの月9らしく、ファッションや撮影ロケ地は華やかでそれは観てて楽しかったかな。もしも「HERO」や「グッドパートナー~無敵の弁護士~」など担当された福田靖さんが脚本だったらどうだったかな・・・なんて思ったり、思わなかったり・・・。(まんぷくで忙しいですよね笑)

ほんと残念!

 

◆僕らは奇跡でできている

不器用で今までつまづいてばかりだった人にも、今まで何の障害にもぶつからずにすんなり生きてきた人にも観てほしいドラマだった。完全に前者な私にはもう刺さりまくりで、一輝(高橋一生)の言葉には毎回泣かされてしまった。最初は一輝の言動を理解できず、むしろバカにしていた学生や歯科医・育美(榮倉奈々)、樫野木(要潤)が、だんだんと一輝に影響されて変わっていく姿が清々しかったし、観ていて嬉しくなった。

一輝と小学生の虹一(川口和空)との交流のシーンは、おなかのあたりがじんわりと温かくなるような感情を覚えた。彼らのような好奇心を持って物事を捉えたら、もう少し毎日が楽しくなるかもしれないと思わせてくれた。しかしそれだけではなく、そんな彼らも周囲に溶け込めず、辛い思いをしてきた過去をしっかり描いていたからこそ、このキャラクターに感情移入できたと思う。一輝を演じる高橋一生の演技力には流石だった。第7話の自分の過去を告白したシーンで、自分のパンドラの箱を開くような辛い気持ちを一生懸命打ち明ける表情一つ一つが、一輝の今までを表していて自分とどれだけ闘ってきたのかを思うと胸が詰まった。演じるのが高橋一生じゃなかったら、ここまで一輝のキャラクターに感情移入しなかったかもしれない。

一方で、彼らのような“少し周りと違う”人たちに振り回される育美や虹一の母・涼子(松本若菜)などのキャラクターも、しっかり描かれていてよかった。(少し「うわ、キッツい」と思う場面もあったけど)育美も涼子も、自分に自信が無いから人にどう見られるかが重要で、常に自分にベクトルを向けて追い込んでしまっていた。私もどちらかと言えば育美や涼子のようにバカ真面目な人間で「○○すべき」という考えにとらわれやすい性格だ。だから、育美や涼子の自らを追い込み、いじめてしまう性格は痛いほどわかる。彼女らは、できる子・できない子、常識・非常識…などという分類分けに縛られていたが、私たちも無意識に心の中でその分類に縛られている。ドラマだから幼少期の一輝や虹一が可哀想に見えてしまったが、けして他人事じゃないし、彼女らを責めることは絶対にできない。そんな二人が一輝との交流で自分を縛っていたものを少しずつ緩め、自分で自分を肯定できるようになっていく姿に涙がこぼれた。

最終話では、一輝は宇宙に行くという壮大な夢を告白する。でもなんか一輝なら実現するんだろうと思ってしまう。

今ここにいることが奇跡。

そう思わせてくれる愛おしい作品だった。

 

中学聖日記

最初「えー中学の先生が男子生徒と恋愛!?高校生じゃなくて?」と妙に食わず嫌いをして、全く観るつもりが無かった。しかし、夫が有村架純が好きなため録画しており、夫の横で一緒に観たのだが「何これ突っ込みどころ多くて面白いやん」と結局最終話まで観た。

まず、聖ちゃん(有村架純)モテすぎ。イケメン生徒、有能な商社マン、優しい小学校教師・・・。どこに行っても惚れられる。たしかに、あのビジュアルで夏の蒸し暑い夕暮れに佇んでたら、見とれちゃうよね。儚い。そしてエロい。たぶん衣装もそれを狙ってるのか、うなじや首元に隙がありまくるファッションなのですよ。鎖骨最高!!!性格も真面目で困ってる人を放っておけないタイプ、でも少し抜けている。ゆえに年上女性からも可愛がられる一番恵まれた愛され系女子。惚れちゃうよね。

とはいえ、いくら聖が人間的にも性的にも魅力的とはいえ、晶くん(岡田健史)が突っ走りすぎてヒヤヒヤしてしまった。恋を知った思春期の男の子ってあんなに猪突猛進なのかな。(女子校だったからあんまりこの世代の男ゴコロよくわからない。)自制のきかない晶の言動一つ一つが「やっぱり子どもだな」って思わせるあたりが、結構よく作られたドラマだったと思う。

 

そして、この二人を囲むキャラクターもなかなか強烈で。特に晶の母・愛子(夏川結衣)と原口律(吉田羊)。晶の母・愛子の息子を守りたいがゆえに結構強硬手段に出るんだけど、その裏には聖のこともすごく考えられてて「ああぁお母さんも辛いですよね!!」って同情ばかりしてしまった。そして、原口姉さん・・・。この人も自由に見えて実に人間らしくて。聖の元婚約者・勝太郎にロックオンして付き合うまで行ったけども、結局は勝太郎の未来を想ってて、普通に乙女だし。傍若無人のように見えて実は聖人君子じゃん!ずっと聖と晶を応援してるし。っていうギャップでこのドラマの中で一番好きだった。結果この二人のおかげで、聖と晶が燃え上がり、結ばれることとなった。足向けて寝られない二人だよね。

ラストはハッピーエンドだったので良かったけど、結構ぶっ飛んだドラマだったなと思う。ま、ドラマだからね。ドラマチックでなんぼです。

こういう系の純愛にキュンキュンするほどもう私は子供じゃないんだなと悟った。

 

◆獣になれない私たち

これは記事を書いてるのでそちらをどうぞ。

mana4panda.hatenablog.com

 

◆リーガルV~元・弁護士 小鳥遊翔子~

内容は勧善懲悪で明るく楽しく老若男女みんなが楽しめた平和なドラマ。

終始、ドクターXの大門と同じく、翔子のファッション・米倉涼子のスタイルの良さばかり見入ってしまった。でも内容はハマらなかったなぁ。法律ドラマとしては物足りなかったし、どうしても「ドクターX」と重ねてしまったから、翔子(米倉涼子)が弁護士としてスパーンっと法廷で相手を叩きのめす展開を期待してしまい、裏方として暗躍するっていう展開に乗り切れなかったかな・・・。ところどころ、敵対する弁護士・海崎(向井理)のツンデレっぷりに萌えたり、翔子にこき使われる青島・通称ポチ(林遣都)が可愛かったりで、それなりに見どころはあったはずなんだけど。 そもそも、翔子は鉄道マニアである必要はあったのだろうか・・・。

 

◆黄昏流星群

相当面白かったらしいのに観てないーーーー!!!!あんなにネットで話題になるカオスっぷりなら観たらよかった!!!!原作漫画読んでたし、不倫ドラマは苦手なので避けてしまった。

 

◆大恋愛 僕を忘れる君と

色々急展開過ぎて、突っ込みどころはあったけども、総じて面白かった!

まず、ムロツヨシの俳優としての魅力を再確認した。戸田恵梨香の相手役がムロツヨシとわかったとき、深夜ドラマで茶色いおかっぱ頭で変な呪文ばかり言っていた彼に、誰があんなにキュンとさせられると思っただろう。(失礼。笑)

出会いから結婚までもかなりのスピード展開だったが、結婚してからも光のように早かったね。後半では尚(戸田恵梨香)と同じMCIを患う公平(小池徹平)が出てきて、真司(ムロツヨシ)の心を乱しまくったけど、尚の「忘れちゃえるところがこの病気の唯一の救い」という言葉であっけなく退場。でも、この公平の役で小池徹平の演技の幅広さを知ることができた。怖かったもんね、ほんと。蕎麦ハチミツ飲ませてやろうかと何度思ったか笑。

この二人はともかく、やはり、主演の戸田恵梨香の演技力に惹き込まれたのは言うまでもない。真司との間に息子・恵一が生まれ、母になった喜びを感じる一方で、症状はどんどん進んでいく。だんだんと生気を失っていく目、記憶があやふやになっていくことで生じてくる行き違い・それへの苛立ち、など観ているこちらが苦しくなってくるほどだった。症状が進み、すべての記憶を失った後を、真司の担当編集者・水野(木南晴夏)に託したいと真司に告げたシーンは泣けて仕方なかった。

<最終話について>

数年経ち、一人で歩けるようになった恵一。尚は恵一にせがまれて公園に遊びに行くが、恵一の存在を忘れて一人で家に帰ってきてしまい、恵一は一晩行方不明になってしまう。最初は何が起こっているか理解できていなかった尚だが、その原因が自分だと悟った尚は、責任と自分の限界を感じ、置手紙を残して家を出てしまう。

真司は尚を追い込んだ自分を責め、尚の好きなようにさせてやるのが良いのではと考えて8か月もの時間を費やしてしまった。情報提供番組で呼びかけた結果やっと見つかった尚は、すでに認知症状が進み、真司の事を含め、ほとんどの記憶が失われていた。ぼんやりとしたうつろな目で、口元はうっすらを笑みをたたえ、真司と再会した尚の顔はまるで人形のようで、なんでもっと早く見つけてあげられなかったんだろう!とテレビ越しに少し悔しい気持ちになった。

砂にまみれたアンジェリカの表紙のような砂浜で、真司は尚に「脳みそとアップルパイ」「もう一度 第一章から」を読み聞かせる。最後、尚が反応し、「真司」と名を呼び、当時のセリフを言うなど一瞬だけ記憶をよみがえらせる。真司は思わず尚を強く抱きしめ、真司の腕に包まれる尚の顔は菩薩のように穏やかで美しかった。しかし、以降尚が真司を思い出すことは無く、さらに数年経ち、肺炎で亡くなってしまったことが真司の語りで明かされ、恵一とともに尚の思い出とともに生きていく形でラストを迎えた。

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正直この展開はショッキングだった。二人が症状と闘いながらも、周りに助けられながら子育てに奮闘していき、その中の悲喜こもごもと愛に満ちた二人の姿が描かれるかと思っていたからだ。

自分のことを誰も知らない場所で生涯を終えようとしながらも、「大好き」「会いたい」とビデオレターに真司への思いを残していた尚の健気さに涙腺崩壊。自分が自分でなくなっていく不安をどうして尚は一人で抱えてしまったんだろう。もし自分の大切な人がそんな風に幕を閉じようとしていたら、私はどんなことができるんだろう。夫だったらどうしよう。そんなことを考えながら、真司の気持ちを重ねて、とうとう声を上げて泣いてしまったよ。尚ぉぉぉぉ。プラス、母親に対して「はじめまして」と演技をする恵一や、再会できた娘を抱きしめられない母・薫(草刈民代)の気持ちを考えたら、もう苦しくて苦しくて。なんであんな展開にしたのか、本当に制作側にご説明いただきたいと思ってしまった笑。つらすぎるやろーー。

 

全体を通して二人の純愛が美しく描かれていて、とても良かったんだけど・・・欲を言えば、もう少し尚と真司と恵一が家族として生活している時間が欲しかった。とはいえ、二人の演技はもちろん、脇を固める登場人物の幸せも描かれ、二人が出会った奇跡は二人だけのモノじゃなかったという伏線(尚の元婚約者・侑市(松岡昌宏)と薫の結婚、公平のその後など)も楽しめたので、総じて面白かった。

 

↓↓↓ムロツヨシさんを絶賛している過去記事はこちら↓↓↓

mana4panda.hatenablog.com

↓↓↓小池徹平さんの演技力におののいたことを書いた記事はこちら。↓↓↓

mana4panda.hatenablog.com

 

◆僕とシッポと神楽坂

とにかく出てくる動物が可愛いぃぃぃ!!!

特に犬のダイキチ(ビション・フリーゼ)にハマって、癒されまくった。また、心優しく腕のいい獣医という役は、嵐の相葉くんにとって史上最高のハマり役だったと思う。ストーリーもほのぼのする中に色々考えさせられる面もあり、とても良作だった。人間たちの演技はもちろん良かったのだけど、動物たちの演技力が目を見張るものだった。トレーニングされているとはいえ、凄いよー。もし今後ペットを飼うなら一度見てほしいと思うドラマ。

 

◆忘却のサチコ

高畑充希の美しい食べっぷりを堪能するドラマ。ボケやストーリー展開にはいまいちついていけない人もいるかもしれないが、とことん真面目でロボティックなサチコがだんだん愛おしくなってくるのはきっと高畑充希が嫌味なく演じていたからだと思う。

出てくる料理はどこもおいしそうなので、完全飯テロドラマ。録画して一人ごはん食べる時に観ると、いつもよりごはんが寂しくない。ちなみに、『孤独のグルメ』より、グルメ部分(食べるシーン)が少ない気がする。でもなんだかんだ、サチコさんの俊吾さんへの思いや自身の恋愛観と周りとのギャップに悩む姿に感情移入し、ストーリーも楽しめた。最終回で、俊吾さんを振るサチコさんには「よく言った」ともらい泣きしてしまうほどだった。強いて言えば俊吾さんは私の中のイメージでは早乙女太一ではなかった。それだけがちょっと残念。

 

昭和元禄落語心中

途中から同時間帯の「大恋愛」しか録画できておらず、追っかけもできず時間が過ぎてしまったため断念。凄く良かったようなので無念。岡田将生を見届けたかった・・・。

 

◆ドロ刑

観てないんだわー。

 

下町ロケット

前回も観てないし、今回も見てない。顔のどアップ多めの池井戸潤作品は少しお腹いっぱいです。笑

 

今日から俺は

どうしても福田雄一ワールドになってしまうよね。内輪ネタというか、福田さんの界隈で面白いものがみんな面白いわけではないんじゃないか・・・なんて思ってしまう。しつこいくらいの変顔とかさ。どんな俳優さんも福田カラーに染め上げてしまうから、少し辟易としてしまった。原作は面白かったのにな。俳優さんも素晴らしい方ばかりなのにな。でも、橋本環奈は反則的にかわいすぎたので、なんか許す!笑

 

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ざざっと、こんな感じですかね。後半だいぶ手抜き笑。

2019年冬ドラマも楽しみですね。年明けから私の仕事は忙しくなるので、リアタイできるかすでに心配だけど、時間見つけて感想書きたいと思う。

各々楽しみましょう~~~。

では!!!