なりきれない女の雑記

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現実と虚構に溺れる毎日。

『大恋愛』ムロツヨシVS小池徹平の怪優対決が怖い

俳優って怖いわー。第5話では「このやろう、我らが戸田恵梨香をあんなに泣かせやがって」と尚をこっぴどく振った真司にイラつかされたのに、今回の尚の笑顔を見せられたら、あの真司はなんだったの?もう尚を離さないで!と先週の怒りは何処へやら、この二人の怒涛のジェットコースター展開に呆れつつもどっぷりハマっている私を再確認したのだった。その二人を脅かす小池徹平の怪演もすごかった。・・・と言うわけで、今回は第5話・第6話まとめた感想です。

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別れから結婚まで

観てるこっちのメンタルがやられるほどの展開の速さ

前回の第5話は真司(ムロツヨシ)が尚(戸田恵梨香)を支えていく自信がなくなり、急に尚の前から姿を消してしまう。9ヶ月後、尚は憔悴しきり、MCIの症状も少し進行し鬱症状も出ており、静かに死を意識し始めていた。そんな中立ち寄った本屋で真司が出版した本『脳みそとアップルパイ』を見つけ、真司が小説家として復帰し、再評価されたことを知る。真司の著書を知った侑市(松岡昌宏)のサポートもあり、真司と尚はいつもの居酒屋で再会し、結婚を約束する。そして尚の母からも祝福を受け、二人は無事に結婚する・・・。なんだこの怒涛の展開、こっちの心が追いつくのに大変だ。

侑市を誰か幸せにしてあげて

怒涛の急展開の連続で心がついていかずセリフも頭に入ってこなかった第5話。いや、ハッピーエンドで最終回のような終わり方だったし、尚も真司も可愛かったので良かったけど。だ・け・ど!ちょっと雑にも見えちゃったよ。結婚したから良かったんだけど、真司の振り方が徹底的すぎてトラウマレベル。急に「別れよう」からの、荷物送りつけるあたりが「ちょっと待てコラ。あまりにもひどいだろ、ストレスで症状悪化させてどーすんだよ?」と真司に殴り込みに行きたくなった笑。再会するにしても侑市母がもし本を買ってなかったら侑市が二人に連絡取ることはなかったし、侑市から真司に連絡なかったらこのまま尚が1人だって気づかずにいたんだよね?最初は尚を思うが故に身を引いてるとわかって観てたけど、尚と別れている間の真司の葛藤とか、真司と尚の再会までをもうちょっと丁寧に描いて欲しかったなあ。そしたら真司からのプロポーズのあっさりした感じに対する違和感拭えたわ。二人の演技が感動的だったのにそこだけが残念。とにかく侑市には足向けて寝られないほど、感謝奉らなきゃいけないレベル。二回も振られてるのに好きな女のために身も心も削ってる井原先生を早く幸せにしてあげて笑。

 

イチャイチャが可愛い過ぎて困る

アドリブなのか脚本なのかわからない絶妙な二人の演技

晴れて結婚した二人は新居での生活をスタートさせる。真司の先輩・後輩の前でも尚は幸せオーラを隠さない。ツンもなく、デレッデレだ。こんな戸田恵梨香見たことない笑。引っ越しそばを作って食べる時も、真司の仕事している姿を後ろから覗いている時も、病院に診察行くときも、待合で会計待ってるときも、原稿考えながらの振り向きキスの最中も、ずーっとニコニコしている。どうしよう、すっごい可愛いんですけどwwwでも、この幸せがずっと続くわけじゃないとすでにわかっているから、余計尚の笑顔が切なくなる。そして、何度も言うけどムロさんこんなにイケメンでした?ちょっとムロさんの感情の無いロボットみたいな喋り方が、逆に戸田恵梨香のヒートアップした役をクールダウンさせてて、より一層大人に見せてるのか。よくわからんけど、時折アドリブっぽい二人の間合いがいいんだよね。戸田ちゃんをあんなに笑顔にさせるムロめ・・・笑。てゆか、ムロさんの多面性が怖いよー。日テレやテレ東で観てたムロさんは別人か。ドッペルゲンガ―??笑

 

いきなりサスペンス!

間宮夫妻に忍び寄る猛禽系男子・松尾公平

真司の付添いもあって二人そろって尚の診察に訪れると、隣に座った松尾公平(小池徹平)に「どちらが井原先生の患者か」不躾な質問を受ける。尚と真司は戸惑って答えないでいると公平は謝り、そこでちょうど尚達が診察に呼ばれる。この、何か意味ありげな公平の登場が観ているこっちの心をザラッとさせる。公平は尚と同じMCI(軽度認知障害)を患い、侑市の診察に通っている患者だ。真司に支えられ、仕事も続けられている尚とは異なり、公平は自分がMCIとわかると妻には出て行かれ、職も失いかけているという不遇な立場に置かれている。そんな公平は獲物をやっと見つけたかのように、尚たち夫婦に忍び寄ってくる。ラブラブから一転急にサスペンスチックに!!

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小池徹平の怪演

まずこの公平のグイグイくる感じにとても恐怖を感じる。公平は自分と同世代で同じ病気の人に出会えたのが単に嬉しいだけなのか。私には、公平が自分と尚を比べて自分の不幸な感情と同じレベルまで引きずり下ろそうとしているように見えてならない。もしくは、純粋にやっと自分を理解してくれる人が現れたという気持ちで、尚が女神にでも見えるのか。尚に近づくキラースマイルの陰に隠された真意が見えずとにかく不気味だ。何より、演じる小池徹平がうまい!!小動物のように丸っこい潤んだ目とは裏腹に、心の底で真っ黒い感情を秘めている表情にゾクゾクさせられる。『ごくせん』とか『シバトラ』を演じてた頃はそんな印象なかったのに、歳を重ねてから影がある役とか深みを増している感じ。ムロツヨシを圧倒する怪演っぷりとこれからの展開に目が離せない。

 

第2章もハラハラ落ち着かない

尚と真司を取り巻く人たち

その他では、真司の担当編集・水野明美役で木南晴夏さん出てきて、「絶対、尚のことちゃんと理解してないよね」って感じがチラチラ見せるの、ほんと上手い。かいがいしく真司に接する姿に尚に対するライバル心が少し垣間見えて心をざわつかせる。尚と真司の間にヒビでも入れようってことなら、もう変な魔法かけるで!!っていうくらい公平に続いて心配な存在。そして、仏の心と器を見せつけてくれた侑市も、何やら尚の母と良い感じ。え?そこ笑?きっかけは??という感じで、尚と真司の周りもザワザワしていて、ところどころぶっ飛んでる展開が恋愛ドラマの大御所・大石静先生ならではと思わざるを得ない。とにかく第1話からずっと落ち着かないな!このドラマ。ここまできたら、このジェットコースターから降りることはもはやもうできない。