なりきれない女の雑記

なりきれない女の雑記

現実と虚構に溺れる毎日。

たまには「あいつのせいだ」って割り切ったっていいじゃないか

今回は自分を鼓舞するエントリー。(先に謝りますが、愚痴ります。ごめんなさい。)

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ここ最近イライラが止まらない。

私の仕事は、いわゆる事務代行&システム運用なのだけど、当たったクライアントがどうしようもない。代行業務、すなわちアウトソーシングを利用するには、クライアント側がその業務を棚卸しし、どの業務をどこまで・どのように依頼するか決定しないといけない。本来、アウトソーシングは予め取り決めたルールの中で業務を遂行することが大原則なのだ。ルーティンワークをアウトソースすることで、担当者は他の業務に集中することができるのが最大のメリットともいえるのだが、私のクライアントは計画性がなく、現状でただ忙しい部分を準備もなく振ってくるため(=丸投げとも言う笑)、自分が本当に何をすべきか・その業務が本当に必要なのかという事前の精査がまるでできていない。しかも依頼された内容に穴が多すぎるため、こちらが確認をお願いすると、「しのごの言わずにとにかくやって!」と言わんばかりに逆切れする始末だ。もちろん、「こうしたほうがより効率がよくなるのでは」と控えめにアドバイスしようとしたが、いかんせん聞く耳を持たない・納得してもすぐ忘れるので、だんだんこっちも疲れて言う気が失せてしまっている。

そもそも、この仕事を取ってきた営業(うちは大変小さい会社なので社長なのだが)がバカなのかもしれない。(えらくはっきり言ったが本音だから仕方ない。)長く付き合いのある大手企業だから、といってきちんとした業務仕様書も作っていなかったらしい。そのせいで、かなりの皺寄せが私に来てしまっているのだ。担当者の業務経験が浅いことや、クライアント社内があまりにも個人主義なのか引継ぎや意思疎通がきちんとなされていないことも大きな原因だが、結果的に私はそのクライアントの「秘書」のような役回りになってしまい、本来クライアント側でやるべき業務まで、やらされてしまっている。社長やマネージャーにどんなに言っても、「大変なのはわかるよ」と共感してはくれるが、クライアントに直接言って守ってくれるわけでもない。

「あれ?こんなはずじゃなかった。」

そんなイライラが募り、プライベートまで影響が出ている。せっかく希望の事務系職種に転職して5年目、もはや本末転倒なんじゃないかとさえ思えてくる毎日。零細企業であるうちの会社にとっては超特大クライアントで、自分で言うのもなんだが、そんな会社を相手に結構色んなシステム導入や改修を取り付け、売り上げを上げて会社に貢献しているはずだ。なのに、私の給料は全く上がらないし、ボーナスも横ばいのままだ。むしろ、残業が続いての外食費用が増え(お弁当や夕飯を作る余裕がない)や病院通いが増えたせいで、収入はマイナスなんじゃないかとさえ思う。クライアントのCMが流れるたびにイライラするし、ほんと嫌悪感まで出てくる末期症状も出てきた。

やめたい。

本気でそう思い、もう一度転職サイトの履歴書を見直す日々が始まっている。もう転職マーケットでは下降線しか見えない私のような世代に限られている時間は、本当に残り少ない。世の中がいう35歳限界説とは本当に嘘だと思う。(もちろん仕事を選ばなければあるかもしれないが。)しかしながら、動かねば、動かねば・・・と焦りが募るばかりで、日々なだれ込む業務に押しつぶされそうなのが現状だ。こんなんじゃ業務の引き継ぎもうまくできる気がしない。

 

そんな風にがっつりとイライラをため込み、自分の中でエネルギーが足りなくなっていることにいつも気づかされるのは、歌を歌うときだ。私は趣味で声楽を習っているのだけど、調子がいい時はお腹の底から一直線に幹が伸びているように、スムーズに息が通り、思い通りの声を出すことができる。しかし、頭の中がこんがらがっていたり、心がざわついていると、しっかりと根を張り芯のある声ではなく、安定感の無い上滑りしたカッスカスの声が出てしまう。いつもと同じように歌っているのに、だ。

先日のレッスンではぴったりとその症状にハマって、先生には「疲れてるね~」と見事に指摘され、今やっているアリア(歌)ではなく、発声練習を中心にやってもらった。自然の呼吸に任せ、無意識に力が入ってしまっている喉をほぐす。浅かった呼吸が次第に深くなり、頭に足りてなかった酸素が入ってくる感覚がする。声を出すときに安定していなかった舌の位置が安定し、声が楽に出せるようになる。そうして丁寧に自分と向き合う時間を作ったおかげで、レッスンの終盤には気持ちまでスッキリしてきたのだった。

イライラしていると無意識に呼吸は浅くなる。すると、脳に供給される酸素が少なくなるから、考え事が億劫になるし、判断や反応が鈍くなる。そしてどんどん気分も重くなる。どんどん余裕もなくなって、些細なことでもまたイライラしてしまう。負の無限ループなのだ。

ちょっとしたことだけど、呼吸ってほんと大事だ。

正直、呼吸を整えたところで根本の問題・ストレスの原因は取り除かれてないので、全く解決はしていないのだけど笑、なんとか切り抜け次に進む力も必要だよな。

 

話はまたも脱線するのだけど、イライラが止まらないせいで、非常に血色が悪い。この前鏡を見て、唇の白さに我ながら引いてしまった。なんとも覇気のない、指一本で弾き飛ばされてしまいそうな感じ。ピンク系の口紅をつけても、どうもしっくりこない。肌馴染みの良いいつものピンクじゃだめなのだ。大げさなくらいでもいい、私に自信を与えてくれるような深みのある赤が欲しい。そう思い、

シャネルのルージュココを初めて買ってみた。

私、シャネルのルージュココには特別な思い入れがあって、まだまだ私なんか手を出しちゃいけねぇと思っていた。正直ただ赤リップが流行っているからと言って、精神的なガキンチョは手を出してほしくないと思うほど崇高な口紅だったのだ。(勝手な個人的な思いなので許してくだされ)でも、今回は心から欲しいと思った。色々並んでいる中、直感的に手にとった色は「470番マルト」というカラーだった。見た目はほんの少し青みがある深い赤だけど、付けてみると華やかで嫌味がなく、品がある。大人が身に着けるべき赤だと思った。今まで赤なんて似合わないと思ったけど、初めて似合っていると思った。付けて鏡を見た瞬間、私まだ大丈夫だって思った。そしてルージュココを持っていい年齢になったと嬉しくなった。

雑誌で見かける「お守りコスメ」ってなんだそれって鼻で笑ったこともあったけど、今ならわかる。これをつけると自然と気分が上がったり、自信が持てるから「お守り」なんだね。色って大事、思いが詰まったコスメって大事。

 

今あるイライラは自分がふがいないせい、要領がわるいせい、そんなふうに思うことがあるかもしれないけど、相手が私を大事にしないなら、私だって相手を大事にしなくたっていい。そのイライラを何とか鎮めようとした、ちょっとの散財や食べ散らかしなんて、たまには「あいつのせいだ!」って自分を正当化したっていい。笑

ゆっくり深く呼吸して、お気に入りの赤いリップを塗って、見えないグローブはめて、構えはファイティングポーズ。下を向かずに前を向け私。相手の隙を見極めて打つべし!打つべし!!

 

おしまい