なりきれない女の雑記

なりきれない女の雑記

現実と虚構に溺れる毎日。

『グランメゾン東京』~認めよう、木村拓哉はやっぱり永遠に私のHEROだ~

やっぱりSMAPが好き

ニノが結婚したってばよ。

世間はARASHIの嵐が吹き上げてるけど、どこ吹く風の私。こちとら、やっぱりSMAP一択なのである。(SMAP以外のジャニーズにはほとんど興味はない。笑)こんなにも自分はSMAPが好きだったんだなと、解散してからひしひしと感じる今日この頃だ。正直高校生以降はアイドル全般に興味が無くなり、洋楽を含めロックとかR&Bに興味が移って、少し離れたけども。そりゃあね、物心ついてからテレビを付けたらあの5人が居て当たり前だったからね。月曜22時はスマスマやってるのが当たり前だったからね。きっと20代前後の子にとっては、それが嵐であり、土曜21時の嵐にしやがれなんだよね。

特に誰が好きだったかというと、今では「推し」というみたいだけど、私の推しはずっと木村君だった。同級生の中居君を初め、他のメンバーと兄弟みたいにわちゃわちゃしている時と、ドラマの中の木村君とのギャップにやられ、プロのアイドルたるものこういうもんだよね、と刷り込ませてくれたのは木村拓哉という存在だと思う。ここ最近は解散騒動の件で悪者扱いされたり、娘のデビューとか奥さんの言動とかで、ネットニュースでネガティブな扱いされたりしていたので、私としてはものすごく残念な気持ちだった。え?貴方たちが100人寄り集まっても勝てないのに何言ってんの?って。笑

 

木村拓哉がいつまでも「キムタク」だからいい

そんな気持ちのところ『グランメゾン東京』が始まった。もうすでに木村くんがキムタクであり続けることを称賛する記事が出ているけど、あえて書きたいから書かせて。笑

ストーリーは、破天荒で不器用だけど料理に関してはストイックで超一流の元ミシュランの星付きフレンチシェフ・尾花夏樹(木村拓哉)と、努力家で絶対味覚の持ち主だけど才能が足りない無名の女性フレンチシェフ・早見倫子(鈴木京香)が出会い、東京でミシュラン三ツ星のフレンチレストランを作るという大人たちの青春ストーリー。1話ごとに困難が降りかかり、仲間も増え、少しドラゴンクエストのような展開だ。正直、巷で言われているように、ハリウッド映画の『二ツ星の料理人』(2015年、ブラッドリー・クーパー主演)に少し似ているとは思う。少し・・・いや、めちゃくちゃ似ているのは否めない。でも、そんなのどうでもよくなるほど面白い。

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尾花夏樹は、類まれなる才能と圧倒的なストイックさで、フレンチの本場・パリでミシュラン二ツ星を獲得するほどの店を構え、さらに三ツ星という高みを目指す第一線の料理人として活躍していた。しかし、彼の店で開催された日仏首脳の会食中に起きたアレルギー食品混入、さらにスタッフを侮辱したフランス官僚を殴ってしまった事によって、彼はフランスはおろか、日本の料理界から事実上追放されてしまう。その事件から3年経ち、パリで倫子と出会ったことで、星付き料理人として再起を目指すのだが、まぁどこに行っても鼻つまみ者として扱われている。今までの木村くんのドラマで見たことないくらい、めちゃくちゃ嫌われ疎まれているのだ。

あれれー?これって最近どっかで見たことありません?あー、ネット上だ。どんなにヒロイズムから脱却した落ちぶれた役を演じようと、「何をやってもキムタク」と言われ、ましてやSMAP解散も重なり、なんか木村くんがドラマやる度にあーだこーだ言われちゃって、密かに心を痛めていた隠れファンの私。

でもさ、第1話を見たらもうそんな痛みはどこかに吹っ飛んだ。ドラマにおいて一番大事なのは第1話。シンプルなストーリー構成だったからこそ、総じて尾花を「唯一無二の料理人」という印象を残す役割を果たしていたと思う。出てくる料理の数々も夢を見させてくれる。なんだかONE PIECEみたい・・・と思う人もいるみたいだけど、あれだけわかりやすく勧善懲悪なストーリーだからこそ、主役のルフィの熱量が人の心を熱くさせるんでしょ。日曜劇場にはぴったりじゃんか(笑)。また、周りを固める役者陣もそれぞれが個性的で、尾花夏樹という暴走して浮いちゃいがちなキャラクターをしっかり支えていて、演じる木村拓哉のカッコよさが際立ち、掴みは最高に良かった。キャラクターの性格は全く違うけど、なんかあの『HERO』の木村拓哉を思い起こさせてくれるようなわくわく感を感じた。

その後のストーリーも役者陣の好演が光っていて、視聴者の感情を上手く巻き込んでくれる。鈴木京香沢村一樹及川光博の三つ巴の演技力は折り紙付きなので、もはやここで語ることも不要だとは思うが、求められているキャラクターとぴったりハマっていて、本当にさすがだなぁと感心させられる。さらに、特筆すべきなのは、尾花の弟子で後輩の平古を演じるKis-My-Ft2の玉森君の演技。第3話で尾花が作った鹿肉のローストに合わせるコンソメを口にしたときの表情、とても素晴らしかった。尾花に反発しつつも、結局は裏で助けたりしていて、そんなツンデレっぷりもこのドラマの重要な見どころになっている。

そんな錚々たるメンツに支えられているからこそ、木村拓哉が演じる尾花がカリスマとして際立つ。そして、そのカリスマを演じ切ることができるのは、やはり『キムタク』であり、彼くらい圧倒的な存在感と唯一無二のカッコよさがないとキャラクター負けしてしまうと思う。「俺が〇〇してやるよ」という俺様的な上から目線のセリフを、そこらへんの中途半端なアイドルが言ったら非現実的で歯が浮いちゃうかもしれないが、木村くんが言うと実現できそうな気がする。そういう希望を見せてくれるような存在なんだよ、木村拓哉は!!

そんなキムタクも40代も後半、渋さが増してる中に少年ぽさも残っている今が第二の旬なのではないだろうか。ああ、それはいつも東京フレンドパークでも、かつてのスマスマのスポーツ対戦やコントでも見せてきたように、いつだって木村拓哉の素が「純粋」であり、何においても「本気(負けず嫌い)」という要素が歳を重ねても変わらないことが、回りまわって良い味を出してきてると私は思うのですよ!!!!!(いきなり熱くなってごめん)チヤホヤもてはやされたり、手のひら返すように叩かれたり…芸能界の酢いも甘いも味わい尽くしてきた今だから、「キムタク第二章」が始まってもいいんじゃないかと思うのよ。別に若い子にキャーキャー言われてほしいわけじゃない。木村拓哉がいるだけで、その作品に価値が生まれるような存在であり続けてほしい。そう願うばかりだ。だって彼は私が小学生の頃から憧れてた初恋の人であり、永遠にHEROなのだから。

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先週第4話ラストで不穏な空気を見せた展開だったので、今週末の第5話も気になるところ。果たしてアレルギー食材混入の犯人は誰なのか。そして過去を乗り越え、尾花と倫子たちはミシュランの星を掴むことはできるのか。料理人の夫もこのドラマがお気に入りなので、一緒に登場人物と同じく熱い青春を感じながら楽しみたいと思う。

とにかく『グランメゾン東京』は華やかでエンタテインメントとして素晴らしいのでみんな観て笑笑

 

 

 

Superfly Arena Tour 2019 "0" 感想/10月27日@さいたまスーパーアリーナ ※ネタバレ注意

今回はライブ感想。あくまでも私個人の主観的な感想なのであしからず。知識が浅くて間違ってることもあります。生暖かい目で読んでください。また、どうしてもネタバレになってしまうので、これから行く人は、静かにブラウザの「戻る」をクリックして引き返してください。そして読んでいただける人は、死ぬほど長いからご覚悟を。

 

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セットリストの構成が「神」

2019年10月27日(日)、またもや私はさいたまスーパーアリーナにやってきた。ここ数年、秋になると絶対ここに来ている気がする。星野源椎名林檎宇多田ヒカル・・・そして、今回は高校生の頃から大好きなSuperfly!!なんて贅沢なんだろう。ライブに行ける余裕が持てた自分を褒めたい。さらに今回は、中学時代からの親友Qちゃんと彼女の旦那様との3人参戦だ。一人でライブに行くことが多かったのだが、久しぶりに友達との参戦だからかとても新鮮で、家を出た瞬間から会場へ向かう電車の中でもワクワクしっぱなしだった。同じアーティストを好きな人と行くライブはこんなに楽しいんだね!笑

2人と合流し、ソワソワしながら入場。今回の席も400レベル(林檎さんの時も宇多田さんの時も同じく)。やっぱり少し遠いけど、ステージ正面に見えたのでよかった。久しぶりに会ったQちゃんと少し近況を喋りながら開演を待つ。そしてふっと会場が暗くなり、正面のスクリーンには映像とダンサーが。コンテンポラリーダンスと映像が近未来を想像させ、人間の原点とはなんだ、というようなイメージが湧き上がる。これからどんなステージを見せてくれるんだろう、そんな想像と期待感で頭がいっぱいになったところで志帆さんが現われ1曲目がスタート。

今を肯定する曲の数々で泣かされる前半

1曲目は「Ambitious」。まさかまさか、聴きたかった曲で幕が開けるなんて。隣のQちゃんと顔を見合わせ喜ぶ。ドラマ「わたし、定時で帰ります」の主題歌で、ドラマの世界観をそのままに、とても爽やかに明日を迎えられそうな気持ちにさせてくれる大好きな曲の1つだ。ライブの醍醐味であるバンド演奏の生音に圧倒され、脳内はアドレナリン放出開始、気持ちがどんどん昂っていくのを感じた。

そして「Wildflower」へ続き、サビに向かって歌い上げていくロックナンバーで会場の空気が一気に熱を帯びてくる。こうやって観客たちの温度が上がってくるのが気持ちいい。初めは周囲の様子を伺っているのが、それぞれが自分の殻を割って音楽に入り込む瞬間がものすごく気持ちいいのだ。こうして少し会場が温まったところで、「やさしい気持ちで」が始まる。もう10年以上聞くのに、全く色あせない。ゆるやかなテンポに身を任せて歌う志帆さんの姿が、草原に咲く花のように可愛らしく、会場の皆が優しい気持ちに満たされたひと時だった。

こうして、心がホカホカとしているのが冷めやらないうちに「Gifts」を歌うところが憎い。もちろん、嬉しすぎて、という意味だ。でも、実はこの曲を聴きこんできてなかったので歌詞も深く頭の中に入ってなかった。幸いバックスクリーンに歌詞が表示される演出だったので、それを見ながら、改めて理解しながら聴いていると、気が付いたら涙が止まらなくなっていた。つい先日までソリの合わない母と喧嘩し(いつものことだが)、仕事もつまらなくて、今何のために生きてんのかしら・・なんてボヤいているばかりだった私に刺さりまくった。歌詞のどこがいいとかじゃない、全部いい。隣のQちゃんを見ると、同じく泣いていた。それぞれの人生に響く名曲を生で聞ける幸せを噛み締めた。さらに、次の曲は「Beautiful」。うーわ畳みかけるわー。自分が生まれたこと・これから生きていくことを全肯定された上に、そのままの自分でいい、とまで言ってくれる。あー、まるで志帆さんが天使に見えてきた。いや、女神か。そんな高揚感に包まれていた。

その後、少しMCが入る。この話はまたあとで。

次の、あえてジャズに編曲された「恋する瞳は美しい」と元々ジャジー「Fall」が、本当に私のツボで、めっちゃくちゃかっこよかった(語彙力ない)。自然とリズムに身体を委ね、スタンドの狭い座席の中で踊ってしまった。バンドの勢いある音と志帆さんのソウルフルな歌声を体全体で受け止め、魔法にかかったような最高の時間。会場がクラブのような雰囲気で楽しかった。いつかジャズアルバム出してほしい・・・。お願い。

会場全体が熱く高ぶっているのを少し落ち着かせるように、My Best Of My Life」「氷に閉じ込めて」とバラードナンバーが続く。特に「My Best Of My Life」は、もう涙腺崩壊してしまった。苦しかった時に何度この曲に救われたことか。まるで遊覧飛行をしているような演出もとてもよかった。メロディーの雄大さと志帆さんの伸びやかな歌声が、渇いた大地に水がじわじわと染み込むように、私の心にも優しく響いた。ああ、ここはオアシスだ。しがらみばかりで乾ききった日々に現れたオアシスだ。響いた音楽が涙となって溢れてきた。それはとても、温かかった。

こうして極上のバラードに酔いしれていると、会場が暗くなりセンターステージに志帆さんが。なんとアカペラで歌ってくれた。何の曲かは、ぜひ会場で。水を打ったように静まり返った会場で志帆さんの歌声だけが響き渡る、とにかく圧倒的で唯一無二の贅沢な時間だった。咳払いや小さな物音ひとつも憚られるような、荘厳な時間だった。でも、歌った後に志帆さんが、「静かだから鼻すするのも気になっちゃうよね。花粉症の時期じゃなくてよかったー。次の曲はアカペラじゃないので大丈夫。鼻もすすってください(笑)」と笑って言ったのが可愛すぎた。やられた・・・。好き・・・。笑

ここでいったんMC・・・(だったよね?)志帆さんって可愛いのはもちろん、話す声でさえ心地いい。声質が柔らかいんだよねー。隣のQちゃんと惚れ惚れしながら聴く。そして、次の曲は1月に出るアルバム収録曲の「Lilyの祈り」。愛してほしいという熱情が、美しいメロディーとともに吐き出されるような曲で、Superflyの今までの作品と少し路線が違うような気がして、新鮮で、めちゃくちゃよかった。この曲をテーマにしたドラマが脳内に映像として広がった。

未来を楽しみに生きていこうと励まされる後半

この後はアップテンポなロックナンバーの連続!!「か・く・せ・い(覚醒)」「タマシイレボリューション」「Dancing On The Fire」「Alright!」と続く。ダンサーのコミカルな動きに合わせて、みんな思い思いにノリノリで手拍子して楽しんでて、最高に盛り上がっていた。歌ってる志帆さんも楽しそうで、こちらも幸せ。「Alright!」の疾走感あるメロディーに乗せて、スタンドから身を乗り出して落ちそうになるほど踊ってしまった。日頃のストレスが心地よく洗い流されたような気がした。このときばかりは余計にアリーナ席がめちゃくちゃ羨ましかった。サビ部分のドラムのリズムに合わせてジャンプしたかったー。あー、次回は絶対アリーナがいい。

思い切りはしゃいだ後の余韻に浸っていると、「Good Bye」が流れ、この楽しい時間が終わりに近づいていることに気づく。会場のみんなでコーラス部分を一緒に歌うと、ものすごく切なくなった。こんないい曲が映画版・闇金ウシジマくんの主題歌だなんて意外。笑(闇金ウシジマくんはめちゃくちゃ好きな作品です笑)そして、切なさを払拭するように、最後は笑って終わろう?と言われているように「99」でまた会場を熱くさせてくれる。何度も思ったけど、セットリストの構成が神がかってる。笑

そして会場は暗くなり、しばし余韻に浸ってQちゃんと呆然となる。最高だね、まだ帰りたくないねと言いながらアンコールを待つ。おとなしく拍手をして待っていると、行進曲のようなメロディーが聞こえてくる。衣装も変え、花のようにかわいらしい志帆さんを目の前にして、さっき別れたばかりなのにまた初めて会うような気持ちになって、うわー!となった。(この感情を表す語彙力がない笑)曲目はぜひ会場やライブ円盤で確認してほしい。もうね、最高だったとしか言いようがない。3曲も披露してくれて、本当に本当に贅沢なアンコールだった。こうして、私の初めてのSuperflyツアー参戦は、幸福感に満たされまくって幕を閉じた。この最高のパフォーマンスと曲数と構成と演出で1万円行かないなんて、安すぎる!!!!!もっと取っていいよ!!!!!

 

Superflyの第2の夜明けを見た

ゼロになる、自分をフラットにする、という感覚

MCでは色んな話をしてくれた。今回のツアーにかける思い、休養期間の話…など。彼女は私たちを救うために天が地上に与えたもうた女神かと思ったが、当たり前だけど、普通の人間だった。同じく悩み、孤独を感じ、それまでの日常に息苦しさを感じることもあった普通の人間だった。一度全てから離れたことでゼロに還っていくことで、自分が本当にやりたいこと・表現したいことが見えてきたという。そこから生み出された音楽がまた私たちを感動させていたんだ。それを知って、彼女の苦しかった思いや解放された喜びがメロディーを構成させる一つ一つの音に込められているようで、泣けてしまった。改めて自分をゼロに、フラットな状態に戻す作業は、忙しい毎日を送り続けていると難しい。でも、必要な作業だ。また、私はSuperflyの曲に、志帆さんの思いに救われた。

志帆さんのそういう“ゼロ感覚”が曲や歌声にも表れている気がする。勝手なイメージだけど、強さが印象的だった曲を今の志帆さんが歌うと、前よりもっと柔らかくて優しい。なんか愛情のタンクを満たして帰ってきて、私たちに分け与える余裕があるような感じがした。肩肘張らずにそのままで、普通に生きること、それが当たり前だということ。いったんフラットな状態にして戻ってきたSuperflyは、今まで以上に芯が強く、優しさに満ちて帰ってきた。そんな夜明けの瞬間に立ち会えたようで、ものすごく今回のツアーを生で観れたことに感動した。

下手なセラピーに行くより、Superflyのライブに行こう

ライブ中何度も思ったが、志帆さんが歌っているときに嬉しそうでこっちも嬉しくなってしまった。歌いながらくるくる回って、Aラインのふんわりした衣装が何度も花が咲くように舞った。何度も1万7046人の観客に感謝して、感動して帰りたくないとまで言ってくれた。感動すると眠くなる、この場で寝たくなっちゃうって可愛すぎません??笑 こんなMCもまた魅力的で、会場も笑いに包まれ、始まりから終わりまですべて温かいライブだったな。

話はズレるけど、ただ気になったのは、アンコール待ちの時にスマホのライトを使ってプラネタリウムみたくするの流行ってるの?宇多田さんの時もあって、彼女の時は撮影OKだから気にならなかったけど、撮影厳禁のところでいいのだろうか?誰かがやり始めると、当たり前のようにやり始めるから驚く。私は、ジャニーズのコンサートじゃないんだからそんなのいらなくない?と思ってしまう。星みたいで確かに綺麗だけどね。でも、それってアーティストさんが望んだことなのかな?私だったら、真っ暗な中で急に隣の人がライト放ったら目がやられて腹立つかも。笑

それはさておき、本当に最初から最後まで楽しく、心が癒され・満たされたライブだった。日常では嫌なことも嫌な人にもたくさん出会うし、私何のために誰のために生きてるんだっけ?って思う瞬間は誰しもあると思うんだ。でも、私は私のために生きればいいんだよ、ってことを改めて気づかせてくれる。「Gifts」の歌詞にもあるけど、ただ行きたい街があるから、食べたいご飯やおかずがあるから、それだけでも生きてく意味になるんだよ。それを他でもない彼女が歌うから、余計に心に響く。たまには何もかも手放して自分だけと向き合って、ゼロになる瞬間を感じ、自分をフラットな状態に戻した方が、より視界がクリアになって、自分のことも周りのことも愛せるのかもしれない。・・・あ。これってマインドセットの考え方ですね。他人目線で自分のことを追い詰めちゃってるば悩める子羊たちは、下手なセラピーに高いお金出して行くより、Superflyのライブに行こう。Superflyの曲を聴いて、一度リセットしよう。それくらい価値がある。それくらい彼女の歌声には力がある。もうね、心からSuperfly信者だよ!!そう感じたライブだった。

 

とにかく楽しかったー!!!最高の親友と最高なパフォーマンスを堪能し、最高の時間を過ごせた10月の終わりだった。

 

以上!!

 

 

完。

 

※訂正: 「愛をからだに吹き込んで」ではなく「Alright!」でした。ありえない間違いをお詫びします。。。踊りすぎて何故か間違って記憶してました。

 

最近のこと(2019.09~)

夏も終わった。消費税が上がった。どこもかしこもキャッシュレス。前に並んでたおばあちゃんが颯爽とQRコードで支払ってるのを横目に、全く時代の波に乗り切れていない私は、今日も明るく現金払い。さぁて、皆様お元気ですか。笑。

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引っ越しをした。

結婚して3年、やっと1DKの小さい部屋から脱出することができた。同棲時代を含めると6年、お世話になった思い出深い家だった。新居となったのは、夫の祖父母の空き家をリノベーションした一戸建て。そこができるのに3年以上もかかってしまった。結婚と同時に夫の祖父母が相次いで亡くなり、東京の下町の住宅密集地にポツンと空き家が残っていたのだが、それを3年もの間、義両親や夫の親戚などの色んな人たちがあーだこーだなんだかんだ言って、やっとこさリノベーションして私たちが住むことになったのだ。長かった、本当に長かった。

正直なところ、私はこの家に住むことに反対だった。何度か前のブログにも書いているが、私は完全にマンション派で一戸建てに住むつもりも無かったし、何より自分たちが住むところは自分たちで選びたかった。町が嫌いとか、家が嫌だとかではない。自分の意志ではなく誰かに何かを決められたり、いらないものを押し付けられる感じが嫌だったのだ。(実際に今でも買い物依存症気味の義母がテレビ通販で買い漁った不用品を押し付けられている)しかし、いざ東京で新築マンションを買うとなると、私たち夫婦の収入じゃどうにもならない。THEブラックの定番・飲食業界の雇われシェフの夫と一介の零細企業のIT事務職の私では、23区内の新築マンションなんて文字通り雲の上の存在なのである。でも、もう前の家では限界だった。夫がアラフォーに入った中、飲食業という水商売で今後も賃貸で家賃を払い続けるなんて…と不安があった。背に腹は代えられない。おとなしく義両親の言いなりになってやろうじゃないか。23区内で新築同然の一戸建てに住めるのをガタガタ文句言うなんてお前ごときで贅沢なんだよ、とお叱りを受けるかもしれないが、それくらい私の中で葛藤した上での結論だったのだ。

いざ、私たち夫婦が住むことが本格的に決まると早かった。本当に大丈夫か?と心配になるほどのスピードで物事が決まり、あっという間にリノベーションが完了した。完成した家は、2LDKでとてもシンプルで使いやすそうな家になった。着工から数か月で新築同然になるという日本の建築技術って本当にすごい。

 

予想より早い完成と引き渡しになり、私の仕事の事情から少し引っ越しを早めたことで、ものすごいタイトスケジュールになってしまった。8月の休みのほとんどが、引っ越し業者との打ち合わせや、家具・家電やカーテン設置などの相談で家電量販店や家具店を駆け回る予定で埋め尽くされてしまった。そのほとんどは全て私一人での作業だった。これほどまでに、土日休みのサラリーマンの夫が欲しいと思ったことはなかった。こういう一大イベントの時に夫婦で休みが合わないというのは、結構つらい。まぁ、でもそんな夫を選んだのだから仕方ない。一人で勝手に全部決めてやった。笑(そう言うと語弊があるから弁解すると、夫は旧家の解体~リノベの段階で業者との打ち合わせ等全部やってくれたので、今度は私の番と思うことにした。)

引っ越し前日。エアコンの工事とベッドが届くため、私だけ新居に先に行くことに。翌日の引越し開始が朝8時からということで、そのまま一人で泊り込むことになった。(夫は旧居で翌朝荷物の運び出しを業者と行うという段取り)その日は夜から台風が来るという予報だった。荷物のない家に一人、しかも台風で外はものすごい風と窓を叩きつける雨・・・めっちゃ怖かった。笑 ほとんど眠れないまま翌朝を迎えた。

引っ越し当日。台風の影響で遅れるかと思ったが意外とスムーズに搬出・搬入が終わった。もともと荷物もそこまで多くないのでめちゃくちゃ早かった。マッチョな引っ越しスタッフさんたちが黙々と運んでくれるところを、ソワソワとうろちょろしてたので「奥さん、危ないんで座っててください」と笑顔で言われた。その後立て続けに新しく買った家具たちが届き、カーテンは1週間ほど無いが、とりあえず生活できる感じになった。

そんなバタバタした引っ越し作業の中、ご近所さんに挨拶したのだが、早速町内会の入会の話をされ、もちろん当たり前なんだろうけど少し面食らう。ああ、戸建の住宅街だなぁとひしひし感じた。うち以外周りはOver60の方々。若いからいいわー!と歓迎されたが、これから町内会の事に色々駆り出されたら嫌だなぁ…と、面倒くさがりの私は早くもネガティブな思いが発動してしまった。まぁ、あまり先入観を持たず、敵を作らない程度にご近所の方々とお付き合いできたらいいなと思う。

 

2日半の引っ越し休暇が終わって出勤し、また日常に戻って怒涛の業務に追われていたら、左目に違和感を覚えた。鏡を見ると白目が真っ赤になっていた。結膜炎か何かだろう、寝たら収まるかと思ってしばらく様子を見ていたら、とうとう激痛が始まった。こめかみから頭まで痛い。熱も少し出ていた。それでも仕事が山積みだったので、なんとか行ったが、涙でパソコンの画面が見えないので、やっと会社近くの眼科に駆け込んだら「角膜潰瘍」に罹っていた。黒目に炎症が起き白くモヤがかかり、腫れてしまっていた。15年以上コンタクトをしているが、こんなことは初めてだった。たぶん、引っ越し前後のドタバタで完全に疲れ切っていたからだ。肉体的にはもちろん、新しい街で暮らすという緊張感や環境に慣れていないからかゆっくり眠ることができなくなっていた。常に頭と心がフル回転。そりゃー調子も悪くなるわ。そんなわけで引っ越して2週間近くは体調が芳しくなく、すこぶる辛かった。しかも眼科できちんと検査をしたときに、「緑内障」の疑いも出てきてしまい、近い将来失明する可能性があるのか…と精神的にも参ってしまっていた。

そんな中、夫はなんだか意気揚々と筋トレに励むようになった。自分の城(?)を持ったからか、健康に気を遣うようになったようだ。ビールで膨らんだぽっこりお腹をしぼませようと、深夜にせっせと部屋でYoutubeの筋トレ動画を見ながら楽しそうにやっている。よかったね、と思いつつ、具合が良くなかった私は少し不貞腐れていた。夫だけが新しい生活に適応していて、私の気持ちが置いて行かれたような気がしたのだ。正直こっちは適応するのにいっぱいいっぱいで、新生活を楽しむ余裕がまだなかったのだ。自分の生活を楽しんでいる夫がうらやましくなって、そんな自分がまた嫌になった。

しかし、数日が過ぎ、少しずつ眠れるようになってきた。適度に手を抜きながら、新居での家事にも慣れ、町の雰囲気もわかるようになってきた。少しずつ自分のペースを取り戻し、また自分の時間を楽しむことができるようになってくると、体調も少し良くなってきて心に余裕が出てきた。眠る行為の大切さが身に染みた体験となった。また、目の調子も回復してきて潰瘍も治ってきて、改めて受けた検査で緑内障の件は1年に1回の検査が必要だがとにかく今は大丈夫ということだった。

 

そんなこんなでドタバタしていたらあっという間に1か月が過ぎた。親にも友達にもゆっくり会っていない。ドラマもほとんど流し見で、今年に入ってからゆっくり観てない気がする。ブログも全然書けていなかった。実は、夫と寝室を分けて自分の書斎ができたので、時間を作ってゆっくり記事を書いてみようかな。今回新しく買った自分用のPCデスクとおしゃれな椅子がとても気に入っている。コーヒーでも飲みながら自分だけの空間で好きな行為をするなんて、なんて贅沢なことだろう。

ちなみに夫と寝室を分けたのは、仲が悪いからではない。飲食業で深夜帰り・平日休みの夫と一般的な会社勤めの私とは生活時間が違って、私が睡眠不足で体調を崩すから。うちの親に話したらそれはやめた方がいいと言われたが、いざ分けてみると結構いい。お互い水瓶座で自由気ままな性格なので、夫婦とは言えどプライベートな空間は必要だったのかもしれない。一緒にいたいときは一緒にいる。少し離れたいときは離れる。そういうメリハリが私たちには必要だったのだ。ストレスが減って、お互い気持ちよく過ごすための良策だと今では思う。まぁ、一緒に過ごす時間が少ないからこそ一緒に寝るというのもわかるけどね。たまにそういう時間を作ればいい。それで心も離れたらそれはその時。仕方ないと思う。子供がいないからそういう風に考えるのかもしれない。子供というワードを口に出しても、まだ現実味がないし、欲しいという感情が生まれないからやっぱりまだ私には母になることが想像できないんだなぁ。そんなこと言ってると一生想像できないかもだなぁ。笑

それより夫と仲良く健康に年老いていく方が私には大事だ。

家の周りには年老いた方が多いのだけど、夫婦でつつましくも穏やかに暮らしている姿を見ると、素敵だなと思う。その年までこの土地にいるかは、まだわからない。でも、背骨が曲がってお互い目線が低くなっても、手を取り合って、たまにはおしゃれして電車に乗っておいしいごはんを食べに行ければ、良い老後だと思えそうな気がする。そういう風になれるように、新しい土地で穏やかに、あまり思い悩まずに、健康に暮らしていきたい。とりあえず、新生活を機にPayPayでも始めようかね。そう思う今日この頃だ。

最近のこと(2019.07~)

またまたご無沙汰な更新になってしまった。

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夏ドラマも始まったっていうのに、相変わらず仕事が忙しい。クライアントの無知っぷりと計画性のなさで振り回される毎日には、もうほとほと疲れてしまった。担当クライアントの異なる同僚たちはもう業務が落ち着いて夏休みを取り始めている中、私の担当しているクライアントは一向に終わる気配がない。終わりがあるのに終わりが見えない業務ほどつらいものはない。クライアントに関わる協力会社の全担当者が「もう○○さん(クライアントの担当者)って話が通じないっていうか、ダメですよね」って私に愚痴を言ってくるってどういう事態なのよ。笑

あまりにも私が抱える業務や責任が多いので、クライアント側に業務の洗い出しや精査をさせて、便利屋のように業務を丸投げしてくるのを止めてほしいと社長に言った。すると、

「じゃあさ、とりあえず精査するための洗い出しやって、資料作ってよ。大変なのは、わかるけどさ。なんとかうまくやってほしいんだよね。ライバル会社にクライアント取られちゃったら困るじゃん。基本的には『何でも受けます!』ってスタンスでいてよ。お金取っていいからさ。」

だって。

馬鹿か。資料なら前にも作ったわ!ていうか、人員があって、請け負うシステムも整ってるんだったら、そういうこと言っていいよ。でもそうじゃない。人員は私だけだし、システムも開発されてないから、ほとんどが手作業なんだよ!!なんでクライアント側の社内でやるべき仕事までこっちがやらされるんだよ!!業務委託に関する覚書も作っておらず、なあなあですべてを済ませ、お金払ってもらえば何でもやりますってスタンスだからクライアントになめられるんだよ。この前やってたドラマの「わたし、定時に帰ります」の種田さんや社長のシーン*1を100回観ろ。ふざけんな。しかもお金取ったって、あんたの収入になるだけで、今までだって私の給料一切増やしてくれなかったじゃないか。営業でもマネージャーでもディレクターでもない事務職の平社員の私に、クライアントとの交渉も丸投げしてくる社長に猛烈に腹が立ってしまった。

もう今の会社に文句しか出ないので、とうとう辞めるしかないんだけど、転職サイトを見るとなんだか目が痛くなる。ナビ媒体などでエージェント採用をしている大手企業には、私の経歴だとはじかれてしまうだろうし、かといってスタートアップの熱量には心が追いつける自信がない。Wantedlyとかよく見ているけど、まずフレンドリーな社風を見せたいのか、仕事もプライベートも謳歌してますっ(キャピ★)的な社員たちの社内飲み会の写真や、●億円の資金を調達しました・どこどこの○○アワードに輝きました的な、キラキラした企業アピールに心がやられる。そんなとこに入るには私もキラキラしてなきゃいけないんじゃなかろーか・・・なんて。笑

そもそも今と同じ職種はやりたくないんだよ・・・。かといって、30過ぎて未経験はキツ過ぎるってのはわかっている。でも、つくづく日本って再チャレンジしにくい国だよな。職歴で空白期間(アルバイト・フリーターとか派遣も含む)が長いとマイナスになるし、職種に一貫性ないとそれもマイナスだし。みんな学生時代に自分の道はこれだ!って道決めてんの?私みたいにこれだ!って一度決めても、いろんな事情でドロップアウトしたり、別の道選ばざるを得なかった人がもう一度再スタートするのに、なんでこんなに超えなきゃいけないハードルが多いのか。

また、人生のドツボに片足を突っ込みかけている。

 

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とうとう引っ越しまであと2か月。正直、このまま引っ越して、人生の風向きが良い方向に行くのか、疑問を感じ始めている。笑

なんとなく家のリノベーションは完成に近づきつつあるが、夫の両親がまたもや施工に不満があるらしく文句を言っているらしい。階段が想像と違ったとか、うんぬんかんぬん。住むのは私たちなのに。自分のものという意識が強いのか、ただ単に暇なのか、どうしても首を突っ込みたいらしい。このままの調子が続くと、引っ越したら結局我が物顔でやってくるんじゃないかと今から恐怖だ。何より、夫!ちゃんと親と向き合えよ。グダグダと面倒くさいかもしれないけど、あなたが向き合わなくてどうするんだ。

本当に今更だけど、結婚相手はやっぱり親も含めて見極めないとダメなんだな。

夫は嫌いじゃない。むしろ、好きだという気持ちと惰性で結婚してしまったが、今は彼との生活で少し壁にぶち当たっている。親への態度は妻への態度だ。結局どうしたって面倒くさい親の問題は絡んでくる。そして、その親とどう関わってきたか、どういう風に向き合ってきたかが結婚生活に如実に表れることを今まさに痛感している。親に対して面倒くさいと逃げる男は、妻に対してもそうだ。

もしかしたら、私の思い過ごしかもしれない、きっと彼なりの考えがあって、トラブルを大きくしないための策なのかもしれない。でも私は納得がいくまで、意見を交わしたり、お互いの感情をしっかりぶつけ合いたいタイプだ。しかし、彼は貝になってしまう。私の感情に対して、見て見ぬふりしているように見える。するとどうだろう。私は常に不完全燃焼で、くすぶった感情を心の奥底に火種として抱えているのだ。そういうことが積み重なって、「ドォォォォン」と爆発する前に、私も彼と話し合わないといけないのだけど・・・。男と女って脳の作りが違うからか、感情の組み立ての理解が本当に難しいね。でもやっぱり言いたいのは、これだけだ。

面倒くさいことから逃げてばかりいたら何も解決せんだろうが。まどろっこしい。そういう夫にイライラする。笑

 

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そんな中、「ドクターマリオ」にハマってしまい、さらに人生の時間を無駄にしている。うん、こりゃ現実逃避だな。

皆さん、ドクターマリオってご存じ?

昔、ゲームボーイとかであったやつ。画面上に広がる色分けされたウイルスたちを、カプセルの薬で3つ色を揃えて消していくという、テトリスみたいなパズルゲームなのだが、子供のころ全然ゲームに興味なかった私が唯一よくやっていたゲームだった。それがスマホ版で登場したもんだから、ついダウンロードしてまんまとハマっている。まだやり始めて数日なのに、ステージもだいぶ進み、対戦モードでもレベルが上がってしまった。夢中でピコピコとやっていると、つい時間を忘れてしまう。

だからゲームはダメなんだ。私は一度ハマるとそればかりやってしまうのだ。しゃべることもなく、ただひたすらカプセルを打ち続け、どこにどう配置すればきれいに片付くかをずっと考えていて、しまいには日々の家事ですらパズルゲームのように思えてくる。洗い物の皿をどう置けば効率よく渇くのか、洗濯物をどう干せば限られた洗濯ばさみが無駄になることなく一挙に干すことができるのか、そもそもどの家事から片付ければゲームをする時間を生み出せるのか。一見するとかなり良いことのように思えるのだが、脳がウイルスとカプセルの動きと、あのメロディーに侵食され、もはやドクターマリオに操られたゾンビのようになっているのだ。恐ろしいな、任天堂の魔力。

このマイブームはいつまで続くのか・・・

 

<まとめ>

いずれにせよ、30歳過ぎても自分のキャリアは定まらず、妻にも母親にもなりきれていない、中途半端な私。もはや、どこに向かっているのか正直わからない。笑

次回、夏ドラマの感想は書けるのか。

絶対見てくれよな!(違)

*1:吉高由里子演じる定時退社がモットーのWebディレクター・東山結衣の現代的なお仕事ドラマ。向井理演じる結衣の上司・種田が傍若無人なクライアントからの仕事を断ったり、社長が部下を守るためにクライアントに声を上げるシーンは痛快。

2019春ドラマ前半戦 感想まとめ

春ドラマが始まって1カ月ちょっと。もうすぐ折返しというところまで来てしまった。冬ドラマは全然感想を書けなかったので、今期はちょこっと書き残しておこうと思う。令和初の記事はだいぶ長くなりそうなので、暇なときに適当に読み流してくれたら嬉しい。

 

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今回観ているもの

月曜:ラジエーションハウス(フジテレビ系 21時~)

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我々の病気を見つけるのは、目の前にいる主治医だけではない――病の原因を探り、レントゲンやCTで病変を写し出す放射線技師、さらには、画像を読影(※レントゲンやCT、MRI、超音波、心電図などの検査によって得られた検査画像から診療上の所見を得ること)し、病気を診断する放射線科医という者たちがいる。彼らが身を置くのは放射線科、“ラジエーションハウス”!  そこで働き、患者の病、ケガの根源を見つけ出す“縁の下のヒーロー”たちの戦いを描く!

(公式サイトより)

窪田正孝が初の「月9」主演ということや、題材が普段あまり目立たないコ・メディカルの「放射線技師」ということで、結構注目していたドラマ。まるでシチュエーションコメディのような放射線技師たちの部屋のセットや、トップの写真も見てみるとわかるように、このドラマのメイン演出は「HERO」も手掛けた鈴木雅之氏。個性的な技師たちの掛け合いが、HEROの検事・事務官たちの掛け合いを思い起こさせる。

初回は、窪田くん演じる主人公・五十嵐唯織の独特なキャラクターと、唯織の片思いの相手で幼馴染の放射線科医・甘春杏を演じる本田翼のびみょーーーな演技力に面食らったけど、回を重ねるごとに違和感が中和され、二人がいじらしく思えてきたから不思議。杏に対して盲目的な唯織を最初は汚いものを見るように見ていた杏が、次第と唯織を頼りにし尊敬のまなざしで見始めてるのが、ちょっと嬉しい展開。窪田君のあの血管浮き出るたくましい腕の中にバッサーが包まれるまで、私はちょっと応援したい。笑

でもね、話は結構無理やりだよ。今の作りだと放射線技師の凄さがイマイチ伝わらん。そんなことをちょこっとツイートしたら、唯織のここがすごい的なリプライをもらった。読影の速さとか異変を発見する正確さとかがすごいってのはもちろんわかっている。そんなことじゃない。ドラマでマイナーな職業を題材にするときは、親近感(?)が必要だと思う。もちろんドラマだから非現実的な設定なのは当然だけど、技師と医者の描写にもう少しリアリティがあっても良い気がする。大病院でのコ・メディカルの人たちの悲喜こもごもをもっと身近に見せてくれたら、より登場人物に感情移入できそうなんだけどなぁ。

 

火曜:パーフェクトワールド(フジテレビ・関西テレビ系 21時~)

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建築士の鮎川樹(松坂桃李)は、大学生の時に事故に遭ったことが原因で、脊髄を損傷し、下半身が不随に。“恋愛も、好きだったバスケットボールも、もうしない”心に固く決めていた。

そんなある日、高校時代の同級生・川奈つぐみ(山本美月)と再会。
閉ざされていた樹の心が、少しずつ開かれていくー。

二人の前には、さまざまな“困難”が立ちはだかる

つぐみに思いを伝えられない幼なじみ・是枝洋貴(瀬戸康史
自暴自棄になっていた樹を励まし続けた“恩人”・長沢葵(中村ゆり

突然障がい者となった息子を、誰よりも心配する、樹の母・文乃(麻生祐未
障がいのある樹との恋に反対する、つぐみの父・元久松重豊
お互いを“幸せにしたい”と思えば思うほど、二人はすれ違い―。

無限の可能性が広がる中で、樹とつぐみが選ぶ未来とはー?

 (公式サイトより)

TAKE FIVEやダンダリン、サイレーンなどの好演以来、大・大・大好きな俳優の松坂桃李が主演で、しかも下半身不随で車いすを扱う難役ということで、勝手に嫁の心境で「うちの桃李が~!!」と観る前からテンションMAXになっていた私。つい最近、3代目J SOUL BROTHERSの岩田剛典で映画化されたばかりの作品とは知らず、とりあえず漫画原作が2巻まで無料で読めたので予習して、内容に共感しすぎて号泣し、ドラマ初回は冒頭から期待しかない状態で視聴。結果は・・・まったく期待が裏切られなかった素晴らしいドラマだった!!

まず、事故がきっかけで下半身麻痺を患っている樹を演じる松坂桃李の演技力がさすがに素晴らしい。初回の冒頭での居酒屋のシーンで、帰ろうとする際に座敷から車いすに移る動作が、動かない足が当たり前のようにとても自然で一気に引き込まれてしまった。また、高校時代からの片思いを実らせ恋人となるつぐみを演じる、もう一人の主演の山本美月も、とても自然な演技で違和感なくドラマの世界に入り込ませてくれる。

2話ラストで二人は結ばれ、3話では恋人として二人の物語は動き始めたものの、つぐみの父親(松重豊)には猛反対され、つぐみと家族同然に過ごしてきた幼馴染の洋貴(瀬戸康史)や、樹をずっと支えてきた看護ヘルパーの葵(中村ゆり)のそれぞれの気持ちが交錯し、樹とつぐみの試練として立ちはだかっていく。障害があるということを除けば、本当に王道のラブストーリーだ。

「いつかこのドラマがただのありふれたラブストーリーになりますように。」

というキャッチコピーが何よりふさわしい。

しかし、愛する人に障害があっても愛の力で乗り越えていける、というのはあまりにも楽観的で綺麗事だ。実際に障害者が家族にいた私からしたら、余計に娘に不必要な苦労はさせたくないというつぐみの親の気持ちは痛いほどわかる。障害がある人とない人の物事の捉え方を、今の世の中では同じにすることはまだ難しい。健常者も障害者も同じ心地よさで暮らせるような世界になるには、まだまだインフラもシステムも整っていないからだ。でも、こういうドラマが増えることで様々な視点が増えることが嬉しい。

昔にも「愛していると言ってくれ」や「ビューティフルライフ」など、健常者と障害者の恋愛を描いたドラマがあったけど、それらは紆余曲折を経て結ばれて愛を確かめ合ってのエンドだった。今回は恋人として結ばれた後の二人がどうやって周囲の理解を得ていくかを注目していきたい。ラストはこのトップ画像のように皆に祝福されてのハッピーエンドだったらいいなぁ。(ま、結婚がゴールではないけど)

 

火曜:わたし、定時で帰ります(TBS系 22時~)

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現代の日本で“定時で帰る”“残業しない”をモットーに生きる新世代のワーキングガールを主人公に、曲者ぞろいのブラック上司や同僚たちの間で奮闘しながら、毎日に小さな奇跡を起こす。現代社会が抱える、曲がった仕事観や恋愛・結婚観、人間関係、ブラック企業問題、孤独死などの身近にある様々な社会問題を考え直し、「何のために働くのか?」「自分を大切にすること」「仲間を大切にすること」などのシンプルなメッセージを伝えていく。

(公式サイトより)

これだけで1記事書けちゃうなっていうくらいハマるドラマ。正直、あんまり期待してなかったんですよ。前枠のパーフェクトワールドの余韻もそこそこに、ふんわりした気持ちで観始めたら、もう!すんごい良いドラマだった。

吉高由里子演じるWebディレクター・東山結衣は、過去の経験から定時退社を徹底し、仕事に命を懸けるというような考え方を否定する女性。観る前はただの仕事嫌いのウェイ系女子かと思っていたのだが、全く違った。定時で帰るために、仕事のやり方を効率化し、その日やるべきことはきっちり仕上げ、不要な残業やイレギュラー対応が起こらないように日頃から努めている素晴らしい仕事女子だったのだ。

昔、私は安野モヨコ原作の「働きマン」に憧れていた。この漫画の主人公は週刊誌の女性記者で残業も休日出勤も当たり前、仕事のためなら彼氏と別れようがプライベートが犠牲になろうが一向にかまわない、仕事しながら死にたいと思うような女性なのだ。出版の仕事に就きたかった私はこの主人公にめちゃくちゃ憧れ、仕事に身を捧げたいと思っていた。しかし、時代とともにこのような猪突猛進な働き方はそぐわないと感じられるようになってきた。

そこで現れたのがニューヒロインの結衣なのだ。結衣の言動が周囲の人たちに影響を与えていくさまは、観ていて清々しい。特に、第1話のシシド・カフカが演じる結衣の同僚・三谷については、昔の職場での私を思い出して、とても胸が苦しくなった。周りにバカにされないように・会社での居場所を失わないように、と周囲の顔色を窺って、自分を犠牲にして頑張ってきた三谷が初めて無断で会社を休んだ時、結衣の一人の人として優しさが、画面越しの私にも沁みて涙が止まらなかった。

ここに出てくる社員はみんな他人と自分を比べて、自らを追い込んでいる人たちだ。

「みんなが残業しているから」

「○○さんと比べて評価が足りないから」

「これだから女は・・って周りに思われたくないから」

そうやって自分をどんどん追い込んでいる。そんな彼らに結衣は、他人より自分にもっと向き合うべきだと気づかせてくれ、「自分にとっての幸せ」が何かを考えさせてくれる。働きマンのような毎日がむしゃらに働いて、仕事のために生きる人生もいいかもしれない。でも、がむしゃらに働く自分を支えていた糸がぷつんと切れてしまったとき、何が残るんだろう・・・とふと考えたとき、やはり大事なのは「仕事以外の何か」だったり、人との関わりなんじゃないかと思う。このドラマは、自分にとって一番大事なことは何かってことを改めて考えさせてくれる良作。

KAT-TUNの中丸君演じる結衣の優しい家庭的な彼氏・巧との結婚、そして何より結衣の元婚約者でワーカホリックな晃太郎を演じる向井理との今後の展開も気になる~~~!!!

 

木曜:ストロベリーナイト・サーガ(フジテレビ系 22時~)

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誉田哲也原作の「姫川玲子シリーズ」を再ドラマ化。若くして警部補に昇任した姫川(二階堂ふみ)が率いる“姫川班”に、謹厳実直な刑事・菊田(亀梨和也)が異動してくる。そんな中、危険な寄生アメーバの繁殖が原因で遊泳禁止となっているため池付近で、ブルーシートに包まれた変死体が発見される。死体は喉元を鮮やかに切られており、これが致命傷だった。姫川は、最近このアメーバに感染した死亡者を探り出し、別の犠牲者がまだ池に沈んでいると推測。水中捜査を行うと、読み通り切創が酷似した遺体が発見される。

(ザ・テレビジョン春ドラマ特設サイトより)

このドラマに関しては、思い入れの深い私。2013年の竹内結子主演のシーズン1のガチファンで、ドラマきっかけで誉田哲也さんの原作も全部読んでるほど姫川シリーズが大好きなのだ。それが、キャストもスタッフも一新してリメイクされるということで、なんとも複雑な心境で第1話を観たのだが…

第1話は予想通り物足りなかった。というのも、姫川を演じるには二階堂ふみが若過ぎるのだ。もちろん、彼女の演技力は他の作品でも証明されてる通り申し分ない。でも何かが足りないとしたら、まとわりつくような血生臭い色気なのではないかと思う。姫川が抱える絶望と哀しさが私には二階堂ふみが演じる姫川には感じられなかった。たぶん姫川=竹内結子と刷り込まれてるから、ただ新キャストが受け入れられないだけだとは思う。でも、やはり全体的に前作のような、観てると飲み込まれそうになるほどの誉田哲也作品特有の迫り来る狂気が、キャストが若いせいで足りない気がする。

比べられるってわかってて前作と全く同じストーリーと登場人物にしたのか。チャレンジャーすぎるでしょ。リメイクは本当難しい。やるなら前作を上回って欲しかった。

そう思っていたんだけど・・・

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第3話で一気に見方が変わった。姫川の過去を丁寧に描いたことで、二階堂ふみ版の姫川が急に鮮やかに見えてきたのだ。淡々とした姿の内側に秘めている熱さが画面越しに伝わってきた。あれ?シーズン1ガチ勢だけど二階堂ふみ版の姫川も悪くないと思えてきたぞ。竹内結子の姫川は感情が出やすいタイプで、「右では殴らない」ラストの女子高生に恫喝するシーンでも、竹内結子版は結構お湯が沸騰するように怒りが爆発するんだけど、二階堂ふみ版の蛇のようにじわじわと締め上げる感じがとても良かった。

認めよう。二階堂ふみ版の姫川も悪くない。っていうか結構いい。笑

もともと作品自体はやはり面白いもの。原作が面白いからね。人間って恐ろしいよなぁって思わせてくれる。ひょっとしたら今作の方が原作に忠実かもしれない。前作がよりドラマチックに演出しているのに対し、今作は淡々と人間のおぞましさを描いているのかもしれない。今作は今作として、前作と比較するのも野暮なのかな。

でもね、やっぱりわがままを言わせてもらうと、一度解散した姫川班が時を経てメンバーが再集結するのも見てみたかったんだよ。結ばれなかった姫川と菊田のその後も、竹内結子西島秀俊でしっとりと描いた大人の関係ももうちょっと観てみたかったな・・・。笑

あ、亀梨版菊田のことは言及するの忘れたけど、それは察して欲しい。笑

 

金曜:インハンド(TBS系 22時~)

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原作は朱戸アオの同名漫画。ロボットハンドの義手を持つ寄生虫専門の天才科学者・紐倉(山下智久)が、難事件を科学的な方法で解決する。科学・医療機関で起きる問題に対処するチーム「内閣官房サイエンス・メディカル対策室」に告発状が届く。それは、ある病院で死んだ複数の心筋梗塞の患者に、日本では珍しい感染症シャーガス病”の疑いがあるというものだった。同室勤務のエリート官僚・牧野(菜々緒)は真相に迫るべく、紐倉を訪ねる。牧野に協力することにした紐倉は、患者を処置した医師・高家濱田岳)に会う。

 (ザ・テレビジョン春ドラマ特設サイトより)

何と言ってもキャスティングがいい。こんな特異な変態の役、山Pだからこそ映える。あの美しい顔と良い声で「う〜んその腰つきがセクシーだねぇ」って囁いているのが寄生虫相手だなんて最高にギャグじゃないか(笑)。それにしてもコードブルーといい、山Pは本当に演じるキャラクターに恵まれている。最初は山Pの美声がアダとなり、第1話は若干セリフが聞きづらかったのだが2話目からはキャラクターの魅力の方が優って、全く気にならなかった。紐倉の魅力は、人に興味がなく冷めているようでありながら、本当に救ってあげたい人に対しては温かいところ。そのギャップを緩急の良いテンポで山Pが見事に演じている。

また、その紐倉を取り巻く高家と牧野のキャラクターも魅力的。濱田岳演じる高家は熱血漢でお人好し。いつか国境なき医師団で働く夢を持った救命医だったが、病院内のしがらみに耐えきれず病院を辞め、紐倉の助手となった。自己中心的で傲慢な紐倉の指示に振り回されつつも、紐倉の能力を心から認めて信頼している。紐倉の天才的で突拍子もない発言に、凡人なりの的確なツッコミを浴びせ、紐倉のキャラクターを引き立たせている。コードブルーの浅利陽介とのやりとりも良かったけど、やっぱりこういう孤高のイケメンには人情味あふれる安心感ある三枚目が必要だ。菜々緒も今回は悪女ではなく、問題を放っておけない正義感溢れる猪突猛進系エリート女子。もともと外務省出身で、所属するサイエンス・メディカル対策室に長くいるつもりはないと言いつつも、事件解決に向けて暑苦しいほど奔走する。牧野と高家のやりとりもコミカルで、ドSの牧野からの高家のいじられっぷりもこのドラマの魅力だ。

ストーリーは1話完結形式。聞いたこともない感染症が出てくるので、医療ドラマ好きな私にはたまらない。コミカル部分とシリアス部分のバランスがよく、緩急のあるテンポが心地よくて、事件解決までハラハラさせられるというよりは、最後は心が温かくなるヒューマンドラマに仕上がっている。そして時折出てくる紐倉が買っている白いふわふわ犬のサモン(サモエド)が可愛くて癒されまくる。完璧なドラマじゃないか!!

第5話で紐倉の義手の秘密も明かされ、高家や牧野との絆も深まったところで後半戦突入。これからこの三人がどんな難題に立ち向かっていくのか、そして第5話で登場した時任三郎演じる福山が、これから三人にどう関わっていくのかが楽しみだ。(まさか第5話だけのゲストじゃないよね!?)

 

金曜:家政夫のミタゾノ(テレビ朝日系 22時15分~)

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松岡昌宏扮(ふん)する女装家政夫・三田園薫が、派遣された家庭に巣食う“根深い汚れ”までもスッキリ落とすシリーズ第3弾。見習い家政夫・村田光役で伊野尾慧、若い家政婦・恩田萌役で川栄李奈が新たに加入。アラブのとある国で、石油を採掘する一族に仕えていた三田園は、あるミッションのため日本に呼び戻される。

(ザ・テレビジョン春ドラマ特設サイトより) 

大人気シリーズの第3弾。ミタゾノさんは相変わらず面白い。「きっとこういうオチだよな」というところのさらにその先を行ってくれる。家事情報は正直スパイス程度なんだけど、演じてる松岡くんが何より楽しそうで見ているこちらが楽しい。じわじわと依頼人を攻めていくのが素で楽しんでそうで。

また、ミタゾノさんの側にはいつもバディが一緒にいるんだけど、そのバディを演じるHey! Say! JUMPの伊野尾くんと川栄李奈ちゃん。純真無垢な伊野尾くんと真面目で推理好きな川栄ちゃんのコントラストも面白い。(その推理が結構検討違いなところも面白い)

ながら見しかしないけど、人間の欲深さとか業がよく描かれているなーと感心しちゃう。でもこのミタゾノさんのインパクトがなかったら目を背けたくなっちゃうような現実世界。現代の「笑ゥせぇるすまん」みたいなドラマで、人の黒い部分を見て我が振り直すのが一番なのかも。それとも他人の不幸をテレビの画面で味わってストレス解消にはもってこい!?なドラマだね。

 

金曜:きのう何食べた?テレビ東京ほか 深夜0時12分~)

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筧史朗(西島秀俊)は街の小さな法律事務所で働く雇われ弁護士。 史朗の日課は、定時に事務所を出た後に近所の安売りスーパーへ向かうこと。お買い得な食材をすばやく吟味しながら、頭の中で瞬時に夕食の献立を組み立てていく。月の食費を2万5千円以内に抑えるのが史朗にとっての重要課題なのだ。

帰宅した史朗は早速夕食づくりに取りかかり、三品のおかずと炊き込みご飯、味噌汁を手早く仕上げる。そしてちょうど夕食の支度が調った頃、帰宅してくるのが同居する美容師の矢吹賢二(内野聖陽)だ。二人は”シロさん“”ケンジ“と呼び合う恋人同士。二人で食卓を挟みながら取る夕食の時間は、日々の出来事や想いを語り合う大切なひととき。

シロさんとケンジのほろ苦くもあたたかい毎日と、日々の食卓を描いた物語の始まりです。

 (公式サイトより)

この漫画はずっと集めていて、いつかドラマ化してくれたらいいなぁなんて思っていたけど、まさか本当にそうなるとは。ありがとう、テレ東。さすがだよ、テレ東。ドラマ化発表後のキービジュアルの画(上記)を見て、もう安心しかなかったけど、実際ドラマが始まっても素晴らしいの一言しかない。

キャスティングも見事。シロさんを演じる西島秀俊のちょっととぼけた感じと、ケンジを演じる内野聖陽の演技力が素晴らしい。特に、内野聖陽ケンジのシロさんへのベタ惚れっぷりと美味しそうにご飯を食べる姿が最高にケンジで、よくぞキャスティングしてくれましたって拍手が止まらない。そのほかもシロさんの主婦(?)仲間の佳代子さんを演じる田中美佐子も絶妙だし、小日向さん(山本耕史)とジルベールこと航くん(磯村勇斗)の二人も最高。

シロさんは淡々としているように見えて実は結構繊細で気にしい。そして、ケンジはふわふわとして子供っぽく見えるようで実はとても大人な人。そんなバランスの二人が支え合って生きている姿は見ていて心が温かくなる。ゲイとか関係なく、人として人間性ができてる優しい男2人のありふれた日常だからこの作品はすっと読者・視聴者の心に受け入れられるんだろうな。だんだん観ているこっちがご近所さんのような気分になってくる。飾らない日常を一緒に楽しめる相手がいることのありがたさ。そんなことをしみじみ考えさせてくれる素敵な作品だ。

料理の段取りとか、スーパーでの買い物、年老いた親との関わりがあるあるすぎて、シロさんとケンジとお友達になりたい。原作も素晴らしいので、多くの人にぜひ読んで欲しいし、このドラマも観て欲しい。西島秀俊内野聖陽に萌えるのもいいけど、人間ドラマとして本当に心に沁みる作品だから。

 

土曜:俺のスカート、どこ行った?(日本テレビ系 22時~)

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主演は古田新太。古田演じるゲイで女装家の52歳男性・原田のぶおが、彼にしか言えない言葉で学生の悩みや問題を解決する痛快学園エンターテインメント。かつてゲイバーを経営していた原田は「ダイバーシティ」宣言を掲げた、ごく普通の高校・私立豪林館学園高校に国語教師として赴任。その姿で生徒を驚かせる。

(ザh・テレビジョン春ドラマ特設サイトより)

久しぶりに日テレのドラマで当たりかもしれない。破天荒な教師が主役の学園ものは、昔「GTO」や「伝説の教師」などで観てきたから真新しさはないけれど、女装の教師は流石にインパクト大きい。しかもそれを演じるのが古田新太だよ?でもこれがぴったりで違和感ないのがすごい。気がつけばこの「原田のぶお」のトリコになってしまった。

クラスの登場人物は、今時当たり前に描かれるスクールカースト的な色分け。もうアラサーおばちゃんからしたら「可愛いねぇ」しか言いようがないけど、結構曲者も多い。特に原田に敵対的な明智を演じるKing&Princeの永瀬廉くんが、一見聞き分けのいい優等生だけど実は厄介っていうのがぴったりで、前にあった花のち晴れの平野くんといい、最近のジャニーズは演技上手いんだなぁと感心する。自分についてこない相手には冷たい態度をとるが、意外と友達思いだったり、部屋で一人涙を流していたりと何らかの事情がありそうな明智が、どうやって原田に心開いていくのかに注目して今後も楽しみたい。

そして脇を固める先生方のコミカルパートもしつこくなくていい。古田さんが所属する大人計画の面々はもちろん、私は乃木坂46白石麻衣ちゃんの可愛さにやられている。口が悪くて反抗的で白石さんならぬ「黒」石さん全開のやさぐれ教師なのだが、気がつけば原田のこと好きになっている感じがほっこりする。第4話での「おいなりさん返し」は思わずニヤニヤしてしまった。笑

原田の言葉は本当に素直で、大人だから子供だからという隔たりを作らず、一人の人間として真正面から向き合っているから、すんなりと心に入ってくる。前クールの「3年A組」は私としては受け入れられなかったけど、今作はめっちゃ観ていて気持ちがいい。やっぱり、先生も一人のただの人間なんだなって思われることが大事なのかな。

でも、なんか原田は薬も飲んでるし、病気の先生のために感動ラスト!っていうベタな展開にしないでー!と今から少し心配しているのは私だけ?とにかく最終回まで楽しみたい。

 

離脱したもの ※もともと観ていないものは記載なし。

水曜:白衣の戦士!(日本テレビ系 22時~)

かつての「ナースのお仕事」を思い起こさせるにも関わらず、コメディ部分に痛々しさが・・・。フジテレビの全盛期のセンスにはやっぱり勝てない。キャストは良いのに非常に勿体ない。だが、そろそろ水川あさみを残念な独身アラサー代表みたいな役にあてがうのやめてほしい。笑

日曜:集団左遷!!(TBS系 21時~)

既視感たっぷり。福山雅治神木隆之介も大好きだけど、画面いっぱいの顔芸と銀行マンの悲喜こもごもにはもう飽きてしまったんだ・・・。

日曜:あなたの番です(日本テレビ系 22時30分~)

田中圭が好きで第2話まで観たけど、どうしても世界観とテンポに面白みを感じられず。前期クールの3Aといい、日テレ特有の「ここでこう来たら怖いでしょ、ドーン!!」的なノリがあまり好きではない。あとここだけの話、いくら奇跡の50代とはいえ原田知世さんと田中圭がいちゃつくシーンが合わない感じがして、なんか嫌なんだ・・・二人の空気感が違うというか。(たぶんキャラ演出の問題?)

 

最後に

春ドラマは結構面白いの多いかもー!今クールは新生活に疲れた心を癒すような、温かい人の心を描いたヒューマンドラマが多い気がする。というか、私が気に入ったものがそれ、ってだけかもしれないけど(疲れてるんだなー笑)

毎日仕事忙しいけど、私も「わたし、定時で帰ります」の結衣のように、なるべく残業しないでドラマを観ながら美味しいものを食べるような、些細な幸せを大切にしたいと思う。ドラマがある生活よ、バンザーイ!!

 

クソ長くなりましたが、お読みいただきクソありがとうございました!!