ウマーベラス!な火鍋でパーリーナイッッ
鍋が美味しい季節になってきた。昨日は約20年弱も付き合いのある親友M*1と数ヶ月ぶりに夕飯を食べた。定時に職場を出て銀座の街を小走りで駆け抜ける。雨が降ってる中、何故そんなに急ぐのか。数ヶ月ぶりの友人との再会が楽しみだから…それもあるけど、違う。今日の夕飯は「火鍋」だからだ!!単調で退屈な日々の中、身体中があの痺れる辛さの刺激的なスープを欲していた。「火鍋食いたいっっ」心が叫んでたんだ!!!
私が火鍋と出会ったのは2~3年前、Mが連れて行ってくれた「天香回味(テンシャンフェイウェイ)*2」だった。ちなみに火鍋とは、陰陽のマークをかたどったような仕切りのある鍋の一方に豚や鶏ガラをじっくり煮込んだ白湯スープ、もう一方に唐辛子・花山椒の効いた赤い麻辣スープが入っており、そこに野菜やキノコやお肉を煮込んで食べる中国の鍋料理だ。鍋が仕切ってあり2種類のスープがあるものと、赤い麻辣スープのみのものもあり、火鍋といっても店によって様々だ。ここは2種類式。私はここで火鍋バージンから卒業し、Mと会う時はしょっちゅう通っている。
「天香回味」の火鍋はなんといってもスープが美味しい。白湯(回味)スープの方は野菜や肉類の出汁がしっかり出ていて、こくがありつつすっきりしている。麻辣(天香)スープの方は、沢山の香辛料が複雑に絡み合い、体中がこのスープの香りを放ってしまうのではと思うほど香り高く、一口で人を恍惚とさせる魔力がある。決して辛くて刺々しく火を噴きたくなるようなものではなく、飲むと体がポカポカじんわりと温かくなるような辛さ。棗や高麗人参、クコの実を含む数種類の漢方植物の深い味わいがやみつきになるのだ。そこに野菜やキノコをこれでもかと投入する。山伏茸、タモギ茸、アワビ茸、霊芝茸、アガリクス茸、花びら茸・・・スーパーじゃなかなかお目に罹れないキノコたちがスープの中で踊る。シコシコキュッキュッとした背徳的で楽しい触感とスープの旨味でいくらでも食べられてしまう。途中で、すっかり脇役と化したお肉をしゃぶしゃぶし、おでこに光る汗を拭き、キノコを追加注文し、締めに中華麺(ここは翡翠麺)を投入。チュルチュルしたコシある麺にたくさんの具材の旨味が詰まったスープが浸みて、また泣きそうなほど美味しいのだ。美味しすぎてもう1ラウンド行けそうな気がしてくるけど、キノコがおなかで膨れ、だいぶ破裂寸前だからやめとけ。えも言わぬ多幸感とスープの残り香とともににこやかに終電に乗るのだ。
そんな一連がMとの火鍋パーリーナイトのお決まりのパターンだった。さんざん「天香回味」の火鍋について熱く語ったが、昨日行ったお店は実は違うところ。火曜日にも関わらず銀座界隈の店舗がすべて満席だったのだ。ショックを受けつつも、お互いもう火鍋の事しか頭になく(一度食べると決まると脳と口の中がそれ以外受け付けない火鍋の魔力)、Mが代わりの店を猛烈に検索してくれて、火鍋難民の私たちがたどりついたのは銀座コリドー街の「天丹(テンタン)」。
とりあえず飲み物と前菜でお腹の準備運動をし、ぐつぐつしてきた鍋に野菜を投入、たれ(店員さんが好みを効いて作ってくれる)の器を手に、いざスタート。辛うま!山椒の香りが鼻を突きぬけ、舌がピリピリ痺れる。でも後味爽やかで「どんとこい、受けて立つよ」と俄然スイッチが入る辛さ。ここは辛さを選べるのだけど、真ん中でこんな感じ。(※感じ方には個人差があります)アドレナリンに火が付き、Mとくっちゃべりながら、どんどん口に運ぶとすぐ具材がなくなったので追加。ここは肉の量が結構あるので、がっつり食べたい人や男性にはいいと思う。ただ、キノコはスーパーで売っているようなものだけなのでキノコ愛深めの私たちには少々物足りなかった。セットの野菜もちょっと少ない。でも締めに寒天麺を頼んだのだけど、これが大当たり。くずきりのようなくにゅくにゅもちもち歯ごたえのある太めの寒天がスープと最高に合う。
若干日本語が得意でない店員さんでかみ合わないところあるけど、まめにスープを足してくれるし、デザートをサービスしてくれたし、前菜美味しかったし、結果とてもよかった。北京ダックとかもあるようなので、次回は普通にアラカルトで単品料理も食べてみたい。しかしながら、他の男性を知って今の男性の良さを知るように、初恋が一番美しく見えるのと同じで、やはり私たちにとっては「天香回味」が最も好きだということが分かったので、次回またリベンジしようと固く誓ったのであった。
◆銀座 元祖薬膳火鍋 中華料理 個室あり | 天丹 銀座本店
最後に、最近ハマっている「ウマーベラス」の動画。サンドウィッチマンかわいい。火鍋は沢山食べてもどうせ翌日モリモリ出るから、ゼロカロリー♪♪笑